ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

山田美那子{日本画家)・吉見敏治(洋画家)ギャラリートーク風景at神戸・BBプラザ美術館

2015-10-19 10:14:05 | スケッチ
(スケッチ&コメント)




山田美那子{日本画家)・吉見敏治(洋画家)ギャラリートーク風景at神戸・BBプラザ美術館

江嵜企画代表・Ken


 神戸ビエンナーレ2015年イベントの一環としてBBプラザ美術館(神戸市灘区岩屋
中町)で10月18日(日)午後2時から開かれたギャラリートーク「神戸の美術につい
て語る」、日本画家、山田美那子さん、洋画家、吉見敏治氏(司会:坂上義太郎、BB
プラザ美術館顧問)出演の会場風景をスケッチした。

 ギャリ―トークは、「兵庫・神戸の仲間たち展」(9月19日~10月18日)(前期)
出展32点の作品に囲まれた中で始まった。会場でこの日出演の山田美那子画伯の『歩
く、あるく』と題する人物画、吉見敏治画伯の『壁 0129』と題する抽象画、同じ抽
象画であるが、中高同窓の羽田英彦画伯描くお馴染み赤を基調とした絵も鑑賞するこ
とができ幸いだった。

 ギャリ―トークに入る前に吉見画伯から「神戸の美術家たち」と題して洋画家の小
磯良平から始まり田村孝之助と続き、版画では中西英、水彩画で別車博資、金山平
蔵、横尾忠則などが次々紹介された。須田刻太画伯の名前も出てきた。同窓の羽田画
伯は中学1年の時美術担当の先生だった須田刻太画伯にしびれた一人で氏の絵の原点
となった。

 ちなみに山田美那子画伯は神戸市高齢者美術作品展、日本画の部の審査員である。
どんな方が審査しておられるのだろうかと前々から気になっていた。山田画伯の絵を
見るのもはじめてだった。今回展示の77.5X96.0の絵は8~9人の女性の群像と画面下
に小さく猫が描きこまれていた。優しい絵を描かれる絵描きさんだなというのが第一
印象である。

 ご自身の作品の前で山田画伯は「胡粉を一杯つかった」と解説された。ギャラリー
トークの中で山田画伯は「猫が大好きです。はじめ猫を画面いっぱいに描いていた
が、だんだん猫が小さくなっていきました。人物が大きく入った。」と話された。

 ギャラリートークでは山田画伯の言葉に集中した。「技術は積み重ねたら身に付
く。何を描きたいのかが大事だと大学で教えられた。大学に入った時、卵をじっと見
るだけで3時間。そんな授業がはじめ3ケ月続いた。日本画はなにもかも描かない。余
白を残す。」と話された。吉見画伯が山田画伯の言葉を受けて「余白を残すという指
摘があったが、その点では印象派の絵と日本画と共通している。」と話した。吉見画
伯は「絵を描いていると絵の方から話しかけてくる。話がおわった時が絵の完成
だ。」という言葉も印象に残った。

 トークショーの最後に司会の坂上氏が「若手への望みとか言葉があればお願いしま
す」と水を向けられた山田画伯は「自分はこれを描きたいという気持ちが一番。もう
一つは静かにものを見ることです。そこからいろいろいろなことが分かるようにな
る。自然の中に入って体全体で感じて欲しい。優れた作品やいろいろな画材にも触れ
てほしい。そうしている間に力が付く。力をつけてないと絵は描けない。」と話され
た。『静かにものを見つめる』との言葉が特に印象に残った。

 収穫の多いギャラ―トークだった。実は今回のイベントは羽田画伯が送ってくれた
案内チラシで知った。羽田画伯に改めて感謝したい。(了)

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