ウエールズ弦楽四重奏団演奏会at甲陽学院高校講堂
江嵜企画代表・Ken
毎年天皇誕生日の4月29日に開かれる母校甲陽学院、2016年度創立記念音楽会へ楽しみにして出かけた。会場の様子をいつものようにスケッチした。中高生、家族連れで講堂はほぼ満席だった。
演奏に先立ち、山下校長から「甲陽学院は今年99歳となりました。来年は100歳を迎えます。毎年、内外の第一線の音楽家をお招きして演奏会を開催しています。今年は内外で活躍のウェールズ弦楽四重奏団をお招きすることができました。4人の方は桐朋学園卒業で息のあった演奏を聴けることと楽しみにしています。」と挨拶があった。
会場入り口に用意されたプログラムに、第54回生、黒坂俊昭、相愛大学教授は「クラッシック音楽には①様々な異質の音が交あり合う音楽と②同種の音の組み合わせによって洗練された響きを作り出そうとする音楽とがある。前者が交響楽である。後者は、2台のヴァイオリン、1台のヴィオラ、1台のチエロからなる弦楽四重奏である。(中略)クラッシック音楽は、17世紀初頭に出現、150年を経て、18世紀後半,モーツアルトやハイドンに代表される時代に頂点を迎える。弦楽四重奏曲は、クラシック音楽の極致を示す樂種となった」と書いた。
ウエールズ弦楽四重奏団(VerusStringQuartet)構成メンバーは、崎谷直人(ヴァイオリン)、三原久遠(ヴァイオリン)、横溝耕一(ヴィオラ)、富岡廉太郎(チェロ)だった。第1部は、モーツアルト(3曲)、ドビュッシー(4曲)、15分の休憩をはさんで第2部はベートーベン(4曲)を堪能した。午後1時半に始まった演奏はアンコール1曲のあと3時半に終了した。
帰路、阪急甲陽園駅まで急な下り坂を徒歩で15分、西宮北口、今津と乗り継ぎ自宅最寄駅御影に着いたのは5時近くになっていた。しばらくは、清澄なクラッシック音楽の余韻に浸っていた。演奏会の機会を用意してくれた同窓のSさんに感謝である。(了)