エジプト航空機MS804,66人乗せてキプロス沖で墜落、テロの疑い、米利上げ懸念でNYダウ91ドル安

（学校で教えてくれない経済学）


米6月利上げ観測が米FOMC議事録公表後一日遅れで市場にひろがり、金融株が下げをリード、19日のNYダウは前日比91ドル安、17,435ドルで取引を終えた。NY外為市場では１ドル=109.94～97円、1ユーロ＝123.13～19円で取引された。NY原油（WTI）は一時バレル46ドル台まで下げたがナイジエリア内戦悪化で油田閉鎖のうわさで同48.16ドルと前日並みまで戻して終えた。ＮＹ金先物相場はオンス1,254.20ドルへ下落した。

20日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」では英BBC,ドイツZDF,フランスF2,ロシアテレビ、スペインTVE,米ABC,カタールアルジャジーラ、豪ABCいずれも「パリ発エジプト航空機MS804便がカイロ到着20分前に突然レーダーから消えた。キプロス島沖で同機の残骸とみられる浮遊物が発見された。乗組員,乗員併せて66人が犠牲になった模様だ。いまのところ原因不明だがテロの疑いが濃厚だ」と伝えた。フランスF2は「火の玉を見たという情報もある。ギリシャの新聞は航空機墜落事故の記事で埋め尽くされている。明らかに偽の情報もいれて噂が飛び交っている。」と伝えたあとフランスＦ２は同機が飛び立ったシャルルドゴール空港の警備体制が2ケ月前のベルギーテロ事件以降に強化されたが、100％の安全確保は不可能だとの専門家の指摘、いかにも意味ありげに同機の女性乗組員の写真と母親の発言と共に紹介していた。

20日朝放送のドイツZDFは「ドイツ化学大手バイエル社が種子・農薬大手のモンサントに買収提案した。モンサントは大豆、トウモロコシで遺伝子組み換え製品で世界の農産物市場をリードしている。ＥＵは遺伝子組み換え作物の生産を認めていない。モンサント買収で自由貿易協定を結んでいるアメリカの企業と手を組めばアジア市場へ活路が広がる。買収提案を発表後、フランクフルト市場でモンサント株はイメージ悪化で株価は大幅に値下がりした」と伝えた。19日付けWSJ紙電子版でJacob Bungel記者は「米モンサントは独バイエルから拘束力のない非友好的な買収提案を受けたと19日発表した。モンサントは農業バイオ技術大手である。」と書いた。

ロシアテレビは「ソチで開かれていたロシア、アセアン10ケ国フォーラムが、観光開発、Visa発給緩和など今後の活動方針を確認して20日閉幕する。プーチン大統領は19日にかけて既に会談を終えたインドネシア、ベトナム以外の8ケ国首脳と二国会談を相次ぎ行った。」と伝えた。英BBCは「全英オープンを過去16回行った名門ゴルフコースMuirfieldが女性会員の禁止を決めた。イギリスゴルフ連盟は同コースでの全英オープン開催取りやめを決定した。」と伝え「今は2016年ですよ。まったく理解できない。」と語るスコットランド首相のコメントなどを紹介していた。豪ABCは「台湾では20日、民進党党首、蔡英文主席が女性初の総統に就任する。中国は圧力を強めるとみられる。20日の就任演説で蔡英文氏が中国に対してどのような表現をするか注目される」と伝えた。香港TVBは「張徳江委員長は一国二制度尊重を言いながらも独立派の動きをけん制した」と伝えた。（了）

「整体鍼」は患者さんが納得する治療法だと思います 5月22日（日）の臨床実践塾

　「整体鍼」は鍼理論と整体理論を合体させたものです　

整体鍼では、七星論の考え方に従って軽く鍼をするのですが、鍼をすると筋肉が動くので、関節まで調整されます。
関節が調整されると、関節の異常で圧迫されていた筋肉や血管が解放されるので、患者さんの動きが変わってきます。

動かし方は患者さんによって変わりますが、たとえば上の写真のように、足を少し捻って痛みが出ていた場合、股関節や仙腸関節に異変が起っていますので、その痛みと関係する部位に軽く鍼をします。
すると、先ほどまで「イタタ！！！」と言っていた人が、「あれっ？　痛くないですね」と笑います。

なぜ笑うのですか？

マジックにかけられたようで理解できないからです。

人は理解できないことが目の前で起こると、驚くか笑うかです。


3～5分ぐらいで終わってしまいますが、それで治療を終わったら、「ぼったくり」のように思われるし、それだけだと再発もしやすいので、再発しにくいように内臓も整えておきます。
「内蔵も整える」というところが、一般に言われる「整体」とは違うところかも知れません。

先日来られた方の話では、
「治療をしてもらった当日、確かに凝りはほぐれていたものの、私は体が人一倍硬いので、明日になるとまた凝っているだろう、と思っていましが、次の日も、また次の日も凝りが出ないので嬉しかったです」
ということでした。

鍼灸学校一年生の時に教えてもらう鍼のやり方で、「凝っているところに鍼を刺せば治る」というのがありまして、確かにその場は凝りが取れます。
しかしこれは、凝っているところを揉んで解すのと一緒で、すぐに元に戻ります。

たとえば、たとえばですよ。
私はこのツボを使ったことは殆どないのですが、「肩こりには肩井」というツボが使われる場合があります。（そのように書かれた本もあります）
簡単に言うと、「肩凝りの中心点のようなツボ」と思ってください。
肩が凝っているときに、そのツボを押すと気持ちいいところです。

ところが、肩凝りというのは原因が多く、その原因を治療しないといつまで経っても肩凝りは治りません。
強度の肩凝りを訴える人は、腎臓に異変が起っている場合が多いのですが、極度の肩凝りの場合は、乳がんや血管病が絡んでいる場合もあります。

よく知られたのが心臓血管病（狭心症等）で、酷い肩凝りの後に心臓発作が起きたという報告です。
ですから、「肩凝りだから」と軽く考えないほうがいいわけです。
つまり、肩凝りの原因が何であるかを知らないと怖いということです。

整体鍼を始めてから思ったのですが、臓腑を整えて、関節を整えると、より治療効果が長持ちするということことです。
再発しにくいわけです。

ですから、自分でできる関節調整法も考えました。
1～2分で出来る方法です。
私が怠け者ですので、「怠け者のための関節調整法」という名前を付けようかと考えています。（^_^;）
ヨガやストレッチなどをする時間のない方にもいいと思います。

怠け者は常に考えるのです。
「怠けるためにはどうしたいいのか」と。
その結果、いろいろなモノが発明されました。

歩くよりは自転車に乗ったほうが怠けられます。

階段を上るより立ったまま移動すれば怠けられます。

手で洗うより器械に任せたほうが怠けられます。

蛇口をひねるだけでお湯が出れば怠けられます。

扇で扇ぐより器械で回せば怠けられます。

「怠け者への薦め」を話しているわけではありません。
いかに時間を節約するかを話しているのです。
治療院へ行くより、家にいながら1～2分で凝りが取れるなら、それに越したことはないと考えているのです。

「患者さんが来なければ私は怠けられる」なんてことは考えていません。

宮野たかよし先生、歯科技工士、大いに語る（スケッチ＆コメント）

宮野たかよし先生、歯科技工士、大いに語る

江嵜企画代表・Ken


年齢と共に虫歯や入れ歯のお世話になることが多く、歯について、いやがうえにも関心が高まる。５月１９日午後１時からの歯科技工士、理学博士の宮野たかよし先生の話を聞きに堂島、エルセラーンホールへ楽しみにして家族と出かけた。演題は「歯と口のチカラで健康寿命を伸ばそう！」である。

会場は当然ながらお年寄りがほとんどだった。うれしかったのは会場の一角に１０数人の関係者席が用意されていたが、その席が、技工士さんの卵が特別に招待されていた席だとわかった。宮野先生の蓄積された実績と経験をひとりでも多くの若者に伝承したい強いお気持ちの表れだと感じた。

宮野先生はいきなり「入れ歯は作ったときがスタートです」と話しはじめた。入れ歯は作ったら終わりという人が多い。次に飛び出した言葉が「かみ合わせは日々変化していきます」だった。この日宮野先生から「かみ合わせ」という言葉が何回も出てきた。かみ合わせが悪いと人間こけてしまう。かみ合わせが悪いと認知症にもなりますと。宮野先生は入れ歯と咬み合わせの大切さを４０年間考えてきたと話された。

話はなぜ歯がないと困るのか？と本論に戻る。赤ちゃんが立ち始めるのは生後１２ケ月。上下の奥から二番目の奥歯が生えるときです。もし奥歯がなければ背筋が曲がり、二足歩行がむつかしくなります。６歳ころになると永久歯で第一大臼歯が生える。良いかみ合わせに重要な働きをする。かみ合わせが悪いと頸椎にゆがみが出る。バランスを崩す。転びやすくなりますの下りでは会場はしーんとした。

宮野先生は頭骸骨の絵をプロジェクターに写した。首の位置にあるのが頸椎。頸椎の一番上に「歯突起」という骨があります。「歯突起」は上下の歯のかみ合わせ面（咬合平面）の延長線上にあります。「歯突起」の上に脳幹があります。かみ合わせが悪いと頸椎を圧迫します。頸椎には呼吸や循環器、消化器など中枢神経が通っています。脳に酸素や栄養を運ぶ椎骨と内頚動脈もあります。かみ合わせは体と一体です。

かみ合わせが悪いと充分な咀嚼が出来ない。かむと唾液が多く出る。消化を良くする。虫歯を予防しますと話は佳境に入ってきた。唾液に発がん物質を入れたら３０秒で消えたという話を宮野先生はこともなげに口にした。咬めばかむほど唾液が出る。唾液が出れば薬はいらない。薬大好き人間が多い日本人は薬を飲んで病気になると宮野先生の話はエスカーレートしていった。

会場からたくさんの質問が出た。寝るとき入れ歯を外した方がいいか？つけたままの方がいいかという質問があった。宮野先生はつけたままの方がいいと答えた。マウスピースを使うことも有効と答えた。

いい歯医者はどうして見つけるんですか？という質問も出た。プロジェクターに歯の治療は患者・歯科医師・歯科技工士のトライアングルの共同作業という絵を写した。良い歯医者さんは患者さんの生の声を時間をかけて聞いてくれる人ですと答えた。良い入れ歯は共同作業ではじめて生まれると宮野先生は力を込めた。

宮野先生は、かみ合わせのいい入れ歯をこれからも作り続けますと話を結ばれた。（了）