熊本大震災の現地でボランティア活動をされている方々、ありがとうございます。
そして被災された地域への義援金や支援金を寄付してくれた方々にお礼申し上げます。
ありがとうございました。
皆様にいいことがあることを祈っております。
何もしてないようだが、これで関節や臓腑が動くのです
今回で3回目の講習でしたが、他でオステオパシーの講習を受けた方も参加していただきましたが、好評を得ました。
「こんなに丁寧に教えてもらったのは初めてです」と。
実際にオステオパシーの本を読んでも、なかなか理解しにくいもので、私も何度か本で挑戦したのですが、いつも途中で断念していました。
それは多分、「診断と治療」という鍼灸のパターンと違うからだと思います。
たとえば、現代医学でも鍼灸関係でも、基本的に「基礎理論」があり、次いで基礎理論から「病理」、「診断」、「治療」と繋がるのですが、『クラニオセイクラル・オステオパシー』ガイアブックス刊を読みますと、以下のような順序で綴られていて、この治療法の特殊性が伺えます。
1. オステオパシーの歴史
2. オステオパシーの基礎
オステオパシーでの身体に関する考え方
3. 第1次呼吸のメカニズム
脳と脊髄の関連波動や頭蓋骨の可動性などについて述べ、
第1次呼吸について解説していて、これがオステオパシーで
重要なポイントになっています
4. 触診
ここから実技理論と手法になります
5. 頭部と仙骨の触診全般
ここでは、4人のオステオパスの触診方法を紹介しています
6. 診断の原理
いよいよ診断になるのですが、構造の特徴、密度、弾力性、圧痛、緊張変化等々の触診に始まり、硬膜、体液、空間的構造、ポテンシーの触診に入っていきます
7. 治療の原理
治療の一般的原理や特殊な原理、追加的治療上の注意などの解説です。
8. 頭蓋
9. 頭蓋骨
10. 筋膜と横方向隔膜
11. 適応症
病気や症状の診断と病理解説による臨床各論です
それで今回の講習は、「基礎的な触診」(ベーシック)の3回目でしたので、最初から全体を通しての触診の仕方(関節や筋肉の感じ方)を、実技を通して学んだのですが、簡単に言いますと、軽くタッチするエネルギー療法の診断と治療のようなものです。
3回の講習を通して感じたことは、クラニオセイクラル・オステオパシーを学ぶには、感性が必要で、手指で触診を訓練した人は有利に思えました。
つまり、感性の高い人なら、すぐにわかるのですが、そうでない人は時間がかかるのではないかと思ったことです。
それは、今回初めて参加した方のお話からしても、想像ができました。
その方のお話によると、
「頭蓋の縫合触診実技で、こちらでは15~30分かけて、手を取りながら教えてくれたのですが、今まで行った講習会では、1テクニックに3分ぐらいの時間しかありませんでしたので、何が何だかわからないうちに講習が済んでしまったという感じで、実際、何も役に立つことは残ってないような気がします」
ということだったのです。
そういう話は、他の人からも聞いていましたので、「やっぱりな」と思いました。
治療でもそうですが、講習となるとなおのこと相手の理解度を考えながら行う必要があると思います。
「やればいい」とか、「お金をもらったからいい」とかと考えるのは、治療業界では良くないと思います。
治療業界でもマーケティングが盛んになってきましたが、マーケティングの原則として、「誇大広告をしたり嘘をついたりしてはいけない」というのがあるのを知らない人も結構多いようです。
なぜ誇大広告をしたり嘘をついたりしてはいけないかというと、誇大広告や嘘をついた会社は後が続かずに潰れていった、という歴史があるからです。
・・・・・当然のことですが…。