北のミサイル発射前の14日のNYダウは45ドル高、新高値更新、フロリダで擁護老人ホームで停電で脱水症状、死者多数と米ABC（学校で教えてくれない経済学）

韓国KBSは今朝7時台の放送でNHKニュースを紹介する形で「北朝鮮がミサイル発射。襟裳岬上空を通過。襟裳岬から2000キロ先の太平洋に着水した。今回ミサイルは高度770キロ、全飛行距離3,700キロ。前回ミサイルは高度550キロ、全長2,700キロだった。15日朝8時から韓国政府は国家安全保障会議NSCを開催する」と伝えた。米ABCも7時台の放送でNHKニュースを紹介しながら北朝鮮のミサイル発射を速報で伝えていた。

14日、NY市場は北朝鮮のミサイル発射前だった。米議会でホワイトハウスと議会との合意を材料のみで北問題は材料視されなかった。NYダウは45ドル高、22,203ドル過去最高値を更新した。NY外為市場では1ドル＝110.18円、1ユーロ＝131.28ドルと小動きだった。NY原油（WTI）はバレル49.89ドルとNY金はオンス1,329．30ドルと小幅上げた。NY為替市場ではイングランド銀行のカーニー総裁が年末に変えて利上げの可能性を示唆したあと英ポンドが一年振り高値をつけた。米国では雇用は増加、新規失業保険申請件数は低下するが賃金が伸びない。市場に利上げする状況にないとの見方が根強く存在している。

北朝鮮によるミサイル発射前までは15日朝NHK/BS「ワールドニュース」は通常ニュースを流していた。そこへ朝7時直後にテレビ画面に「国民保護に関する情報」Jアラートが飛び込んできた。「15日朝6時57分、ピョンヤン近く北朝鮮西部からミサイルが発射されました。北海道、青森、秋田などなどの地域は頑丈な建物などに入り、身を守ってください」と伝えた。ほどなく「7時16分、襟裳岬上空を通過、2000キロ先の太平洋に着水しました。破壊行為はありませんでした。」と続いた。韓国聯合ニュースの紹介、米ABC,韓国KBSのニュースが続いた。さる民放テレビでは朝鮮問題専門家が画面に早くも登場し「トランプ大統領が金正恩委員長に会うまでは挑発的なミサイル発射は止まらない」と解説していた。

米ABCは北朝鮮のミサイル発射ニュースのあと「フロリダの養護老人ホームで停電が発生、施設の温度管理が不能となり脱水症状で入居者が死亡した。その一方で機転を利かしたある看護師により多くの命が救われた。いまのところ死者は10名」と伝えた。15日朝放送のシンガポールCNAは「マレーシアのイスラム教関係の学校で火災が発生し寄宿生と教師2名含め24名が折り重なるように焼死した。当局は原因調査を開始した。防火基準を満たしていなかった。窓には鉄の格子がはめられていた。」と伝えた。15日朝放送の英BBCは「80人死亡したロンドングレンフェルタワー（GrenfellTower）火災事故後初の事故調査委員会報告会が14日開かれた。「火災原因の究明に全力で当たる」と委員長は語った。会合のあと被災者家族などからの質問を一切受け付けなかった。元入居者は「21世紀の今到底考えられない管理状態だった。委員長は全ての証拠を調べると話したが切羽詰まった疑問に全く答えなかった」と語る様子を映していた。インドNDTVは「日本政府は550キロの新幹線建設に1,900億円の円借款供与と日本の原子力技術供与などが決まった。2日目の首脳会談では２国間の安全保障問題が協議される」と伝えた。中国を意識した動きとみられる。（了）