今までの「診断即治療」の記事内容は、今後 FC2ブログ に書いていく予定です。
左肩が凝り過ぎて痛いのですが
僧帽筋 小菱形筋
「左の肩が凝り過ぎて気分が悪い」という方が来られました。
そして、「凝りを通り過ぎて痛いのです」と言う。
凝りのある部分は、僧帽筋や小菱形筋、或いは肩甲挙筋、上後鋸筋辺りなのですが、
「奥の方で凝っている」とも言います。
そして、凝りを探すのに、あちらこちら触るので、
「申し訳ないけど、だいたいでいいですから、ここら辺、というところを指で押さえてくれますか。それと、ブログにも使いたいので、写真も取らせてもらえませんか。写真、使ってもいいですか?」
「はい。写真使ってもいいですよ」ということで、写真まで撮らせてもらった。
このような場合に、筋・骨格系で考えますと、胸椎のズレや胸肋関節の動きが悪いことが多いので、そこら辺を調整してみたのですが、どうもスッキリしないようです。
そこで、最近ではあまり使わないカイロのハードな矯正で、ボキボキッと矯正してみたのですが、それでも取れない様子でした。
実はこの方「潰瘍性大腸炎」もありますので、「あっ!」と思い大腸に目を向けて、六臓診で診ましたら、反応があるのです。
※ 六臓診とは、脈診の確認をしたり、診断が着きにくい時に使う診断法です。
そして仰臥になってもらい、下降結腸を軽く押圧してから、再び肩の痛みを確認してもらったら、
「あ、取れました。お腹が原因だったのですか?」と言うので、
「そうですね。肩には大腸経という経絡が流れているからねー」と返事をしたら、
「そしたら、肩が痛くなったらお腹を解せばいいのですか?」と言う。
さて困った。
潰瘍性というは、出血性疾患なので、下手に解すと出血させてしまうからです。
背部兪穴を使うなら、その心配はないのですが、腹部から直接大腸を刺激すると悪化させてしまう可能性が高くなるのです。
ですから私は、
「う~ん!」と唸ってしまいました。
すると、家庭療法に慣れているこの方が、
「ホカホカカイロで温めてはダメですか」と言う。
それなら大丈夫だろうと思ったので、
「そうですね。それなら多分大丈夫と思うのでやってみてください」と答えた。
大腸が炎症などを起していると、わかりやすいのですが、「潰瘍性大腸炎」がある方で、脈診でもわかり難かったので、患部の治療をしてしまったのです。
しかし、患部の治療でも取れない凝りというのは、多くは他に原因があり、その原因を整えないと治まらないのです。
今度の 臨床実践塾 では、そのようなやり方も含めて説明しますので、「迷いのない診断」を学んでもらうつもりです。
左肩が凝り過ぎて痛いのですが
僧帽筋 小菱形筋
「左の肩が凝り過ぎて気分が悪い」という方が来られました。
そして、「凝りを通り過ぎて痛いのです」と言う。
凝りのある部分は、僧帽筋や小菱形筋、或いは肩甲挙筋、上後鋸筋辺りなのですが、
「奥の方で凝っている」とも言います。
そして、凝りを探すのに、あちらこちら触るので、
「申し訳ないけど、だいたいでいいですから、ここら辺、というところを指で押さえてくれますか。それと、ブログにも使いたいので、写真も取らせてもらえませんか。写真、使ってもいいですか?」
「はい。写真使ってもいいですよ」ということで、写真まで撮らせてもらった。
このような場合に、筋・骨格系で考えますと、胸椎のズレや胸肋関節の動きが悪いことが多いので、そこら辺を調整してみたのですが、どうもスッキリしないようです。
そこで、最近ではあまり使わないカイロのハードな矯正で、ボキボキッと矯正してみたのですが、それでも取れない様子でした。
実はこの方「潰瘍性大腸炎」もありますので、「あっ!」と思い大腸に目を向けて、六臓診で診ましたら、反応があるのです。
※ 六臓診とは、脈診の確認をしたり、診断が着きにくい時に使う診断法です。
そして仰臥になってもらい、下降結腸を軽く押圧してから、再び肩の痛みを確認してもらったら、
「あ、取れました。お腹が原因だったのですか?」と言うので、
「そうですね。肩には大腸経という経絡が流れているからねー」と返事をしたら、
「そしたら、肩が痛くなったらお腹を解せばいいのですか?」と言う。
さて困った。
潰瘍性というは、出血性疾患なので、下手に解すと出血させてしまうからです。
背部兪穴を使うなら、その心配はないのですが、腹部から直接大腸を刺激すると悪化させてしまう可能性が高くなるのです。
ですから私は、
「う~ん!」と唸ってしまいました。
すると、家庭療法に慣れているこの方が、
「ホカホカカイロで温めてはダメですか」と言う。
それなら大丈夫だろうと思ったので、
「そうですね。それなら多分大丈夫と思うのでやってみてください」と答えた。
大腸が炎症などを起していると、わかりやすいのですが、「潰瘍性大腸炎」がある方で、脈診でもわかり難かったので、患部の治療をしてしまったのです。
しかし、患部の治療でも取れない凝りというのは、多くは他に原因があり、その原因を整えないと治まらないのです。
今度の 臨床実践塾 では、そのようなやり方も含めて説明しますので、「迷いのない診断」を学んでもらうつもりです。