今までの「診断即治療」の記事内容は、今後 FC2ブログ に書いていく予定です。
肘関節の構造1
上のイラストを見てください。
左腕を前から見たのと、後ろから見たときのイラストです。
ここで注目して欲しいのは、尺骨は上腕骨にがっちり嵌っていますが、橈骨は上腕骨と離れた状態になっていることです。
肘関節は、腕尺関節・腕橈関節・上橈尺関節の3つの関節よりなる複関節ですが、仮に腕を曲げた状態だとしますと、腕の屈筋(上腕二頭筋等)に力が入ります。
その状態を長時間続けると何が起こるかというと、橈骨は固定されてないので、縮んだ筋肉側に引っ張られて、肘関節の前側にズレてしまうのです。
上腕二頭筋
そして、肘関節は、肩関節や手関節の力を借りて、肘関節自体のバランスを取っています。
ですから、肘関節が歪んでしまうと、肩関節や手関節まで歪んでしまうのです。
さらに、その状態で重たい手提げ袋等を肘で抱えたり、テニスで衝撃を与えて捻りが入ったとすると、ズレがひどくなるので、自然に治るのが難しくなってしまいます。
ということは、肘関節が原因で、肩関節や手関節にも痛みが出てくる可能性があるということになってきます。
実際、そのような患者さんも来られるのですが、こじれてなければ、肘関節の調整をするだけで肩関節も手関節もその場で治ってしまいます。
先日の臨床実践塾では、その肘関節の調整法を説明しながら実技をやってもらいました。
肘関節に痛みのある方がいませんでしたので、2人1組になって、操法をやってもらったのですが、異変がない場合でも、肩関節や肘関節が軽くなりますので、納得できたと思います。(納得した顔をしていました・笑)
肘関節の調整訓練
方法は、橈骨を手前に引くのですが、下手に引くと逆に痛めてしまいますので、患者さん役の人が腕を曲げるようにして、術者が橈骨を軽く引いていきます。(コツがあります)
そして肘関節を何回か曲げ伸ばしをすると、肘関節は整っています。
つまり、下図を見るとわかりやすいのですが、肘関節は、大きく分けて三つの骨で構成されていますので、この三つの骨の調整になるわけです。
① 上腕骨
② 橈骨
③ 尺骨
肘関節の構造2
この構造を見ていますと、肘関節前面部に、細い棒状のようなものを当てたまま、肘を曲げると、橈骨と尺骨が揃いそうな感じがします。
そうなんです。
この三つの骨は、全体が1つの関節包で包まれているのですが、自由に動くのは橈骨だけですので、橈骨を動かす方法を考えれば調整ができるわけです。
ちょっとイラっとしている人もいるかと思いますので、鍼の使い方を書いておきますね。
先ほど「屈筋の過緊張が肘関節を歪めてしまう」と言いました。
となると、「屈筋の過緊張を緩めれば、肘関節も整う可能性がある」ということになりますので、上腕二頭筋を緩める事を考えてみます。
七星論での陰査というのは、ほんとに便利なもので、わざわざ上腕二頭筋を緩めるということをしなくても、軽い症状なら、肺査穴と心包査穴に軽く刺鍼しておけば、それで上腕二頭筋も緩みます。
つまり、つまりですよ、陰査穴に刺鍼すれば、勝手に上腕二頭筋も整っているということになるわけです。
ただし、軽い症状の場合のみですよ。
この要領で、手関節も調整する事ができるのです。
それが、先日紹介した母指球のシワです。
ビフォー
アフター
手関節については、また時間をみて書きたいと思いますので、きょうは、そんなところでご勘弁ください。
肘関節の構造1
上のイラストを見てください。
左腕を前から見たのと、後ろから見たときのイラストです。
ここで注目して欲しいのは、尺骨は上腕骨にがっちり嵌っていますが、橈骨は上腕骨と離れた状態になっていることです。
肘関節は、腕尺関節・腕橈関節・上橈尺関節の3つの関節よりなる複関節ですが、仮に腕を曲げた状態だとしますと、腕の屈筋(上腕二頭筋等)に力が入ります。
その状態を長時間続けると何が起こるかというと、橈骨は固定されてないので、縮んだ筋肉側に引っ張られて、肘関節の前側にズレてしまうのです。
上腕二頭筋
そして、肘関節は、肩関節や手関節の力を借りて、肘関節自体のバランスを取っています。
ですから、肘関節が歪んでしまうと、肩関節や手関節まで歪んでしまうのです。
さらに、その状態で重たい手提げ袋等を肘で抱えたり、テニスで衝撃を与えて捻りが入ったとすると、ズレがひどくなるので、自然に治るのが難しくなってしまいます。
ということは、肘関節が原因で、肩関節や手関節にも痛みが出てくる可能性があるということになってきます。
実際、そのような患者さんも来られるのですが、こじれてなければ、肘関節の調整をするだけで肩関節も手関節もその場で治ってしまいます。
先日の臨床実践塾では、その肘関節の調整法を説明しながら実技をやってもらいました。
肘関節に痛みのある方がいませんでしたので、2人1組になって、操法をやってもらったのですが、異変がない場合でも、肩関節や肘関節が軽くなりますので、納得できたと思います。(納得した顔をしていました・笑)
肘関節の調整訓練
方法は、橈骨を手前に引くのですが、下手に引くと逆に痛めてしまいますので、患者さん役の人が腕を曲げるようにして、術者が橈骨を軽く引いていきます。(コツがあります)
そして肘関節を何回か曲げ伸ばしをすると、肘関節は整っています。
つまり、下図を見るとわかりやすいのですが、肘関節は、大きく分けて三つの骨で構成されていますので、この三つの骨の調整になるわけです。
① 上腕骨
② 橈骨
③ 尺骨
肘関節の構造2
この構造を見ていますと、肘関節前面部に、細い棒状のようなものを当てたまま、肘を曲げると、橈骨と尺骨が揃いそうな感じがします。
そうなんです。
この三つの骨は、全体が1つの関節包で包まれているのですが、自由に動くのは橈骨だけですので、橈骨を動かす方法を考えれば調整ができるわけです。
ちょっとイラっとしている人もいるかと思いますので、鍼の使い方を書いておきますね。
先ほど「屈筋の過緊張が肘関節を歪めてしまう」と言いました。
となると、「屈筋の過緊張を緩めれば、肘関節も整う可能性がある」ということになりますので、上腕二頭筋を緩める事を考えてみます。
七星論での陰査というのは、ほんとに便利なもので、わざわざ上腕二頭筋を緩めるということをしなくても、軽い症状なら、肺査穴と心包査穴に軽く刺鍼しておけば、それで上腕二頭筋も緩みます。
つまり、つまりですよ、陰査穴に刺鍼すれば、勝手に上腕二頭筋も整っているということになるわけです。
ただし、軽い症状の場合のみですよ。
この要領で、手関節も調整する事ができるのです。
それが、先日紹介した母指球のシワです。
ビフォー
アフター
手関節については、また時間をみて書きたいと思いますので、きょうは、そんなところでご勘弁ください。