今までの「診断即治療」の記事内容は、今後 FC2ブログ に書いていく予定です。
足関節の矯正は脛骨・腓骨も整えます
脛骨は浮いた状態で、上下にある靭帯と下腿骨間膜で繋がれています
昨日、 臨床実践塾 の準備でスタッフを共に実験をしました。。
足関節調整(矯正)の実験ですが、右足は手技療法で、左足は鍼で調整してみました。
調整した結果は、どちらがいいとも言えないのですが、これまでの臨床結果からすると、治療効果の持ちがいいのは鍼での矯正です。
右足は、距腿関節と距骨下関節を緩めてから、アキレス腱を伸ばし、それから再び踵骨と距骨を滑らすように矯正しながらアキレス腱を伸ばしました。
(鍼に比べるとちょっと時間がかかります)
左足は、アキレス腱下部に近いほうに(承命というツボに)、仰臥のまま5番鍼を使い、その後に、踵骨と距骨を滑らすように矯正しながらアキレス腱を伸ばしました。
ま、ここまでは、今までやってきた治療法ですが、この後が面白い。
伏臥になってもらい、膝を曲げさせ、踵がお尻に着くように押していくのです。
治療師の方なら、
「えっ? なんで?」と思ったかも知れません。
実はこれ、脛腓関節の調整なんです。
下腿の骨は、脛骨が中心になって体を支えていて、脛骨は前頚骨頭靭帯、前脛腓靭帯、下腿骨間膜等によって脛骨とつながれて、浮き草のようになっているのです。
ですから、これらの靭帯や膜に弾力がなくなると、腓骨は下に下がってしまうらしいのです。
そして腓骨が下がってくると、足関節の動きを邪魔して、足関節の可動域が制限されて、足関節に痛みなどが出てくるわけです。
そのために、脛腓関節を整えるのですが、脛骨は動きやすい骨ですので、下腿がベッドと水平になるように、下腿を術者の大腿に乗せて、腓骨頭と外果を左右の親指で動かしてもいいのですが、その場合は、きちんと定位置に治めにくいのです。
ですから、伏臥になってもらい、足底を掴まえて、お尻に向けて押して調整するわけです。
これだと、まず、変な方向には行かないはずです。
これをすると、自然に足関節まで整えられます。
しかも簡単ですので、テクニックとしては楽です。
さて、手技療法と鍼灸での調整の違いは何かということになりますが、手技療法で治療している方は不満を覚えるかも知れませんが、これは当院の臨床ですので、ご了承ください。
鍼を使ってアキレス腱を緩めると、中の筋肉や腱のズレまで調整されるので、治療効果の持続性がいいのです。
ですが、今度の臨床実践塾では、その両方のやり方を勉強してもらいます。
足関節の矯正は脛骨・腓骨も整えます
脛骨は浮いた状態で、上下にある靭帯と下腿骨間膜で繋がれています
昨日、 臨床実践塾 の準備でスタッフを共に実験をしました。。
足関節調整(矯正)の実験ですが、右足は手技療法で、左足は鍼で調整してみました。
調整した結果は、どちらがいいとも言えないのですが、これまでの臨床結果からすると、治療効果の持ちがいいのは鍼での矯正です。
右足は、距腿関節と距骨下関節を緩めてから、アキレス腱を伸ばし、それから再び踵骨と距骨を滑らすように矯正しながらアキレス腱を伸ばしました。
(鍼に比べるとちょっと時間がかかります)
左足は、アキレス腱下部に近いほうに(承命というツボに)、仰臥のまま5番鍼を使い、その後に、踵骨と距骨を滑らすように矯正しながらアキレス腱を伸ばしました。
ま、ここまでは、今までやってきた治療法ですが、この後が面白い。
伏臥になってもらい、膝を曲げさせ、踵がお尻に着くように押していくのです。
治療師の方なら、
「えっ? なんで?」と思ったかも知れません。
実はこれ、脛腓関節の調整なんです。
下腿の骨は、脛骨が中心になって体を支えていて、脛骨は前頚骨頭靭帯、前脛腓靭帯、下腿骨間膜等によって脛骨とつながれて、浮き草のようになっているのです。
ですから、これらの靭帯や膜に弾力がなくなると、腓骨は下に下がってしまうらしいのです。
そして腓骨が下がってくると、足関節の動きを邪魔して、足関節の可動域が制限されて、足関節に痛みなどが出てくるわけです。
そのために、脛腓関節を整えるのですが、脛骨は動きやすい骨ですので、下腿がベッドと水平になるように、下腿を術者の大腿に乗せて、腓骨頭と外果を左右の親指で動かしてもいいのですが、その場合は、きちんと定位置に治めにくいのです。
ですから、伏臥になってもらい、足底を掴まえて、お尻に向けて押して調整するわけです。
これだと、まず、変な方向には行かないはずです。
これをすると、自然に足関節まで整えられます。
しかも簡単ですので、テクニックとしては楽です。
さて、手技療法と鍼灸での調整の違いは何かということになりますが、手技療法で治療している方は不満を覚えるかも知れませんが、これは当院の臨床ですので、ご了承ください。
鍼を使ってアキレス腱を緩めると、中の筋肉や腱のズレまで調整されるので、治療効果の持続性がいいのです。
ですが、今度の臨床実践塾では、その両方のやり方を勉強してもらいます。