この「診断即治療」は、 FC2ブログ にも転載しています。
赤色が脳内での海馬の位置
緑色は大脳の一部を切り取って内部の海馬を露出させた図
海馬は、大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部で、特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官です。
もう2月ですね。
去年の11月頃、興味深いことを見つけたので、再び脳活性のことを考えながら治療をしています。
その治療をした時と、しなかった時の違いを観ているのですが、その治療をしなかった場合、次回に来た時に、こちらは何も聞いてないのに、「物忘れが多くなった」と言います。
(「物忘れがあるので治療してほしい」と頼まれてやったわけではないのですが……)
実験の段階ですので、まだ何とも言えませんが、以下のようなことを考えますと、頭の回転を上げることができそうな気がします。
「大食腹に満つれば学問腹に入らず」という言葉があります。
これは、食べ過ぎると頭の動きが悪くなるということを言っていますが、食べ過ぎでなくても頭の回転が悪くなる時があります。
・ 極度の疲労は、どうですか?
・ 仕事に追われていたらどうですか?
・ 睡眠不足はどうですか?
・ ショックを受けた後はどうですか?
・ 手に負えない問題が発生したときはどうですか?
・ 重労働をした日はどうですか?
頭の回転が悪くなっているのがわかるはずです。
いわゆる体の疲労やこころの疲労が重なると頭の回転が悪くなるわけです。
そして、誰でもやってくる加齢は「認知症」の要因です。
いや、「認知症の最大の原因は年齢」と言われています。
おっと、ここで書くのは「認知症の治療」に役立つかも知れませんが、「認知症の治療ができる」ということではありません。
鍼灸院を何年も続けていますと、認知症の相談も受けるようになってきますが、「物忘れがひどい」とか、「認知症の傾向がある」と訴えられた場合は、その方の生活習慣も考えるようにしています。
逆に、高齢でありながら「脳が冴えている」方もいます。
その違いは、毎日の動きにあるようです。
「生活パターン」と言ったほうがいいかも知れません。
たとえば、皆さんの周囲にもいると思いますが、「ご高齢になってもお商売をしている」という方はどうですか?
頭の回転がいいはずです。
これは、 「国立循環器病研究センター」 のサイトにも書かれていますが、「認知症予防につながる生活習慣病管理」は、二つの課題を同時にこなして、脳に負荷をかけるというのです。
歩きながら計算するとかになるそうですが、万歩計を持たしてテストをすると、歩数が増加した人は認知機能のテストの点数が上がると言います。
そして、結論として、「こころを動かせ、体を動かせ」と言っています。
そのサイトでは、ろいろな事例を掲げて認知症の予防法を解説していますが、非常に納得することがありましたので、私はそれを考えながら「物忘れ」の治療をしていました。
治療法の一つは頭皮鍼ですが、頭皮鍼だけでは難しいので、他の臓腑への治療も加えています。
その結果、変化が出始めてきました。
それは、『朱子学』に書かれていることからもヒントを得たのですが、結果は上々と言ってもいいと思います。
そのヒントとは、「循環器と脳の関係」です。
つまり、循環器を整え、脳に刺激を与えてやると、脳の活動が上手くいくようなのです。
これは、現代医学もその方向で研究されていますので、方向としては間違いないと考えています。
「脳疲労」の勉強をしているときに、脳血管の炎症に気付き、炎症を治める治療をしていたら、脳疲労が治まってきました。(脳疲労を治める実験は夏場のほうがいいです)
そのことがあったので、「もしかして」と思い、「頭の回転を上げる方法」にも脳疲労の治療法を入れてみたのです。
当院に来られている患者さんの場合ですが多分、それで物忘れが治まってきたのではないかと思います。
頭の回転を速くする方法はネットにもたくさん掲載されていますので、ネットで検索してもらえばいいと思います。
ただ、このブログでは、(頭の回転を上げる)「治療法」として考えていますので、治療する側が参考にするものとお考えください。
その方法を今度の臨床実践塾でやります。
そのメカニズムを知っていると、今は役に立たなくても、いずれ、必ず役に立つ時が来ると思うからです。
何度も言いますが、すぐに頭の回転が良くなるというわけではないですよ。
「物忘れが(少し)なくなる」という程度に考えていてください。
勘違いして「頭が良くなるんだ」なんて考えないでくださいね!
赤色が脳内での海馬の位置
緑色は大脳の一部を切り取って内部の海馬を露出させた図
海馬は、大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部で、特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官です。
もう2月ですね。
去年の11月頃、興味深いことを見つけたので、再び脳活性のことを考えながら治療をしています。
その治療をした時と、しなかった時の違いを観ているのですが、その治療をしなかった場合、次回に来た時に、こちらは何も聞いてないのに、「物忘れが多くなった」と言います。
(「物忘れがあるので治療してほしい」と頼まれてやったわけではないのですが……)
実験の段階ですので、まだ何とも言えませんが、以下のようなことを考えますと、頭の回転を上げることができそうな気がします。
「大食腹に満つれば学問腹に入らず」という言葉があります。
これは、食べ過ぎると頭の動きが悪くなるということを言っていますが、食べ過ぎでなくても頭の回転が悪くなる時があります。
・ 極度の疲労は、どうですか?
・ 仕事に追われていたらどうですか?
・ 睡眠不足はどうですか?
・ ショックを受けた後はどうですか?
・ 手に負えない問題が発生したときはどうですか?
・ 重労働をした日はどうですか?
頭の回転が悪くなっているのがわかるはずです。
いわゆる体の疲労やこころの疲労が重なると頭の回転が悪くなるわけです。
そして、誰でもやってくる加齢は「認知症」の要因です。
いや、「認知症の最大の原因は年齢」と言われています。
おっと、ここで書くのは「認知症の治療」に役立つかも知れませんが、「認知症の治療ができる」ということではありません。
鍼灸院を何年も続けていますと、認知症の相談も受けるようになってきますが、「物忘れがひどい」とか、「認知症の傾向がある」と訴えられた場合は、その方の生活習慣も考えるようにしています。
逆に、高齢でありながら「脳が冴えている」方もいます。
その違いは、毎日の動きにあるようです。
「生活パターン」と言ったほうがいいかも知れません。
たとえば、皆さんの周囲にもいると思いますが、「ご高齢になってもお商売をしている」という方はどうですか?
頭の回転がいいはずです。
これは、 「国立循環器病研究センター」 のサイトにも書かれていますが、「認知症予防につながる生活習慣病管理」は、二つの課題を同時にこなして、脳に負荷をかけるというのです。
歩きながら計算するとかになるそうですが、万歩計を持たしてテストをすると、歩数が増加した人は認知機能のテストの点数が上がると言います。
そして、結論として、「こころを動かせ、体を動かせ」と言っています。
そのサイトでは、ろいろな事例を掲げて認知症の予防法を解説していますが、非常に納得することがありましたので、私はそれを考えながら「物忘れ」の治療をしていました。
治療法の一つは頭皮鍼ですが、頭皮鍼だけでは難しいので、他の臓腑への治療も加えています。
その結果、変化が出始めてきました。
それは、『朱子学』に書かれていることからもヒントを得たのですが、結果は上々と言ってもいいと思います。
そのヒントとは、「循環器と脳の関係」です。
つまり、循環器を整え、脳に刺激を与えてやると、脳の活動が上手くいくようなのです。
これは、現代医学もその方向で研究されていますので、方向としては間違いないと考えています。
「脳疲労」の勉強をしているときに、脳血管の炎症に気付き、炎症を治める治療をしていたら、脳疲労が治まってきました。(脳疲労を治める実験は夏場のほうがいいです)
そのことがあったので、「もしかして」と思い、「頭の回転を上げる方法」にも脳疲労の治療法を入れてみたのです。
当院に来られている患者さんの場合ですが多分、それで物忘れが治まってきたのではないかと思います。
頭の回転を速くする方法はネットにもたくさん掲載されていますので、ネットで検索してもらえばいいと思います。
ただ、このブログでは、(頭の回転を上げる)「治療法」として考えていますので、治療する側が参考にするものとお考えください。
その方法を今度の臨床実践塾でやります。
そのメカニズムを知っていると、今は役に立たなくても、いずれ、必ず役に立つ時が来ると思うからです。
何度も言いますが、すぐに頭の回転が良くなるというわけではないですよ。
「物忘れが(少し)なくなる」という程度に考えていてください。
勘違いして「頭が良くなるんだ」なんて考えないでくださいね!