神戸市立住吉幼稚園風景
江嵜企画代表・Ken
左眼手術のあとちょうど1ケ月たった。お陰様でだんだん明度が上がり、視力も0.7迄戻った。週明け25日(月)退院後4回目の検査結果が楽しみだ。
2時間かかった手術だったが、局部麻酔のため、執刀医のM先生と助手の医師とのやり取りを耳にすることが出来た。なんとしても手術を成功させたいというM先生の心意気が手術中、ビンビン伝わり、今回の手術を通して、大袈裟でなく、自分はまだまだ生ぬるい生き方をしているなと改めて教えられた。
視力が回復すると不思議と絵心が刺激される。自宅マンションの窓から神戸市立住吉幼稚園を下に、画面正面にJR住吉駅ビル内に建てられたCOOP神戸、LIV、左手前に阿弥陀寺、JR神戸線、本住吉神社の屋根、右手奥遠方に豪華マンション、オーキッドコート、その手前に見える同じく高層マンションKILALAを入れてスケッチした。
神戸市立住吉幼稚園は大正12年(1923)年創立で昨年95周年を迎えた由緒ある幼稚園である。残念極まりないことだが、少子化の影響もあり今年3月をもって閉園が決まっている。園内にはみかん、柿など季節折々の木々も多い。春には満開の桜がマンション住人だけでなく道行く多くの人々の目を楽しませてくれた。
神戸市立住吉小学校は、阿弥陀寺本堂を借用して明治6年(1873)開校した。明治12年(1879)に現住吉幼稚園の場所に校舎を移したと記録にある。住吉川を隔てて隣の旧魚崎村にある神戸市立魚崎小学校は同年の明治6年創立である。
お寺を借用して始まった小学校としては、余談ながら、筆者の母校である旧魚崎村の隣村にある現神戸市立本庄小学校も明治6年、無量寺を借用して創立した青木小学校が前身である。住吉も魚崎も本庄村・青木も一昔前までは武庫群だった。昭和25年(1950)神戸市に同時合併された。
話を住吉幼稚園に戻す。春ともなると新しい園児が入り、子供たちの声が窓越しによく聞こえた。運動会やいろいろなイベントが行われた。園長さんの名前で「騒音でご迷惑をおかけしますが、ご寛容に願います」とのビラが入れられた時代が懐かしい。
元気な子供の声が聞こえないということが、どれほど寂しいことかということを日々実感している。今回のスケッチで見納めとならねばいいがと正直危惧している次第である。(了)