防災訓練風景
江嵜企画代表・Ken
自宅マンションで週明け18日(月)午前10時から防災訓練が行われ家族で参加した。水の入った消火器を使った実体験と自室が災害に見舞われたとき隣家を隔てたパーテーションを蹴り破って脱出することを想定した訓練だった。現場でのスケッチは余りに不謹慎なため出来ない。所用のため中座したこともあり自宅で思い切り想像を逞しくして一枚のイラストにまとめた。
消防局から複数の職員の方が参加され、要所、要所に解説を賜った。一番印象に残った話は消火器は出口を背にして持つ。退路を確保しておくためだ。二番目に窓や扉は閉める。火元だと慌てるためどうしても窓など開け放すが隣家への類焼を防ぐために欠かせない。水を浸したタオルで火元をまず覆うことが予想外に火を消すために効果的だという話もなるほどと思った。
① 消火器の栓を抜く、②ホースを火元に向ける、③レバーを上下にしっかり握る3点が、消火器の扱いの基本動作である
ということが確認された。ホースはあくまで火元に向けること。ホースは振り回さない。消火器のレバーを握ると一気に泡が飛び出す。それが15秒間という一瞬の勝負だという話も印象に残った。
隣家との間を防犯のため設けているパーテーションは台風などの時ちょっとした物が当たっても簡単に壊れる。ところが、いざ自分自身が蹴り破ろうとしてもなかなか思い通りには割れないことがこの日の体験で実証された。
この日40数人のマンション住人が参加した。消防局の方の話では50数家族クラスのマンションの防災訓練で40人を超える参加者は異例だとの評価だった。当マンションは、90歳代の方も含め高齢者が多い。多くの高齢者の方が訓練に果敢に挑戦した。一方、2,3歳のお子さん連れのお母さんがパーテーション破りに参加されたときや消火器の訓練では今年春に小学校に上がるU君が先陣を切ってホースで水を飛ばしたときなどは思わず全員から拍手が起こった。
この日の訓練は「火事です、火事です」という全家にインタホーンで警報が鳴る。それを合図に、エレベーターは停止しているという想定だから最上階は14階から階段を使って地上まで降りてこられた。防災訓練に対する住民一人一人の目的意識の高さの表れと思われる。
参加者特典として、保存食(五目おこわの携帯おにぎり)と保存水が配布された。
歳を重ねていくとお互い顔を会わせる機会はどうしても少くなる。訓練もさることながら、お互い顔を会わせるという貴重な機会を準備いただいた、当マンションI理事長さんはじめ理事の皆様方にひたすら感謝である。(了)