米中貿易交渉先行き懸念からＮＹダウ、一時、370ドル安、カーニー、イングアンド銀行総裁「英国経済、年内マイナス成長の可能性示唆」と英ＢＢＣ（学校で教えてくれない経済学）

「習主席と3月2日前に会う予定はあるか。」とある記者に7日のホワイトハウス記者会見で聞かれたトランプ大統領は「ノー」と答えた。そのあと「後日会う予定はある」と話したと7日付けブルームバーグ電子版は伝えた。米中貿易交渉の先行き懸念から7日のNY市場は利益確定売りからNYダウは一時370ドル以上値下がりした。あと戻して220ドル、0.9％安、25,169ドルで取引を終えた。ナスダック1.2%安、S&P500は0.9%と揃って値下りした。ＮＹ外為市場ではドルが売られ、1ドル＝109.78円、1ユーロ＝124.50円で取引された。NY原油（WTI)は52.64ドル、NY金はオンス1，314.20ドルと下げた。

8日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で韓国KBSは韓国全土に寒波が到来、各地で前日比10℃前後急降下した。ソウルはマイナス9.8℃、体感温度はさらに3～5℃低くなると伝えた後「ポンぺオ米国務長官は「米朝首脳会談は難しい問題を依然として抱えている。しかし、引き続き協議は進める。これは決められたことであり、私の任務だからだ。北の非核化の考えを引き出す。」と語った。一方、トランプ大統領は3月2日までに習主席と会う予定はない。あとに会う予定はある」と話した。米中間で立場の違いから、まだ大きな隔たりがあると見られる。米朝首脳会談をめぐっては中国が北の非核化を交渉の道具に利用しているとの見方がある。米朝首脳会談の開催場所をめぐっては北朝鮮は自国の大使館があるハノイで、アメリカは警護上の問題からダナンを主張している。ビーガン米代表と北朝鮮代表との詰めの協議が続いている。」と伝えた。

8日付のブルームバーグ電子版は「トランプ大統領は7日、3月2日期限までに米中貿易交渉で妥結がなければ予定通り（2,000億ドルの中国製品に現行の10％を25％へ）追加関税を課す。それまで習主席と会う予定はない」と語った。先にトランプ大統領は「習主席と2月末に会う予定にしている。貿易交渉をまとめる大きなチャンスだ」と話していた。一方、ムニューシン米財務長官とライトハイザーSTR代表は来週予定の米中貿易交渉再開の為北京へ出発する。ライトハイザーSTR代表は記者団に「交渉が妥結するかどうかは不透明だ」と語った。」と書いた。

8日朝放送の英BBCは「メイ英首相はトゥスク、ユンケルＥＵ代表と会談した。具体的内容は発表されていないが、イギリスのＥＵ離脱代替案のEUとの再協議は難しいと見られる。一方、イングランド銀行、カーニー総裁は英国の政策金利年0.75％据え置きを発表後の記者会見で「英国の2019年のＧＤＰ成長率を1.9％へ下方修正する。状況次第では年内にマイナス成長もありうることを示唆した。」と伝えた。8日朝放送のフランスＦ２は「ベルサイユ宮殿で2016年開いた結婚披露宴でルノーの資金から「私的な利益を得た疑いがある」とルノーが7日発表した。ルノー側からのゴーン被告に対する告発は初めて」と伝えた。8日朝放送のスペインTVEはヴエネズエラ、マドゥ―ル大統領は人道支援拒否を続けていると報じた後「ブラジルで15名の死者を出したダム崩落事故捜索を7日打ち切ると発表した。ブラジルには類似のダムが800余りあり事故再発は時間の問題だ。」と伝えた。（了）