米5月雇用統計発表後、米ＦＲＢ年内複数回利下げ観測が出て、ＮＹダウ263ドル高、5連騰、ＮＹ外為市場で一時、1ドル＝107円台さらなるドル安・円高予見（学校で教えてくれない経済学）

米5月雇用数が7.5万人増と3、4月を大幅に下回った。米中貿易テンションの高まり、世界経済の先行き鈍化を示唆した。失業率は50年最低レベルの3.6％、賃金上昇率は前年比3.1％増と米労働省が7日発表したと7日、NYタイムズ、ワシントンポスト、WSJ、ブルームバーグが揃って報じた。コメルツ銀行は7日「米利下げが9月に始まり12月、来年3月と継続する」との見方を発表した。7日、ブルームバーグ電子版は「10年物米債券利回りが年末に1.25％迄下落するとの予測をJ.P.モルガンが発表した」と伝えた。7日、ブルームバーグは「米FRBの年内利下げへ政策シフトを受けて日銀は10年物利回りを現在のマイナス0.1%をマイナス0.3％へ下方修正を余儀なくされる」と伝えた。

7日付けワシントンポスト、NYタイムズは「メキシコとの移民流入問題で米メキシコ間で進められていた交渉が進展し6月10日期限の関税引き上げ見送りをホワイトハウス高官が示唆と伝えた。7日付ワシントンポストは電子版で「ロシアとアメリカの軍艦が衝突寸前まで接近する事態が7日確認されたあと双方で非難合戦が行われた。」と動画を添付して報じた。7日の英フィナンシアルタイムズは「トルコがロシアからＦ35戦闘機を買えば制裁を加えると警告した」と伝えた。

7日のNY市場では「株高、債券高（利回り低下）、原油高が進んだ」と7日付ブルームバーグ電子版が伝えた。NYダウは263ドル、1.0％高、25,983ドル、ナスダックは7,742ポイント、1.7％高、Ｓ＆Ｐ500は2,873と1.1％高と揃って上昇した。NY外為市場ではドルが続落、1ドル＝108.17円、ユーロ＝122.77円で取引された。NY原油（WTI）はバレル54.99ドルと続伸、NY金はオンス1，345.25ドルと小幅に下げた。

8日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFは「7日、ドイツ連邦議会は難民移民を強制送還することを厳格化する7つひとまとめした法案を賛成多数で可決した。身元をごまかしたことが分かれば処罰される。各企業は難民移民の証明書提出が義務化される。ドイツ語が理解できること。技能の有無明記が義務付けられるなどが含まれる。左派党と緑の党は審議延期を主張した。ドイツのための選択肢（AfD）は「労働市場確保のためだけの法律だ。」と反対した。」と伝えた。ドイツZDFは「ドイツ自動車連盟が7日総会を開いた。下請け企業を含めれば175万人の雇用が環境問題対応をめぐって電気自動車への転換を迫られ危機に直面している。中国、アメリカは電気自動車への転換へ既に舵を切った。ドイツは国の補助政策継続で完全に対応したことが間違いの出発点となった。」と伝えた。ドイツＺＤＦは「ドイツでは人口の2/３が住む田舎と都市の格差が各段の差がついた。田舎はドイツ北東部に集中。生産拠点がない。インフラ整備の極端な遅れ。5Ｇ時代を目前にしてネット雇用が置き去りにされた。政治家は何もしてこなかった。」と伝えた。ロシアテレビは「プーチン大統領は経済フオーラムで米国の第一主義を非難した」と伝えた。（了）