伏見稲荷、平等院探訪
江嵜企画代表・Ken
孫、長男と6月17日の日曜日、伏見稲荷大神と宇治平等院を探訪した。まだ行ったことがないということと今年小1になったばかりの孫が喜びそうだとの長男の発案と伏見稲荷へ行くなら距離もさほど離れていないから平等院はどうかと筆者が提案、意見が一致して出かけた。
JR芦屋駅で午前9時待ち合わせ。新快速でそのまま京都。JR奈良線に乗り換え、京都から2つ目の「稲荷」駅に着いたのは丁度10時だった。気温20℃そこそこという天候にも恵まれたことも幸いした。
伏見稲荷は、京都を訪れる外国人観光客の人気スポット第1位ということもあって、沿線に伏見稲荷と宇治平等院が最寄り駅にあるJR奈良線「京都」駅8番ホームは大部分が外国人観光客で一杯、ほぼ満席の車中では、中国語が特に耳に入った。
本殿を参拝のあとは「千本稲荷」がお目当てである。長男と孫はさらに奥へ登って行ったが、筆者は自重、例により目の前の様子を、たまたま中国人の家族連れで、老婆と2人の女の子が腰を下ろしたところでスケッチを仕上げた。
にこにこしながら盛んにスケッチをのぞき込む女の子。「老婆」は彼女たちの祖母だとあとで分かった。「老婆」が、終始無表情だったことと対照的だった。中国語がさっぱりな筆者が絵を見せているところへ一人の男性が「英語が話せます」と流ちょうな英語で気さくに声をかけてくれたのが女の子の父親だった。
奥さんと連れの女性を紹介のあと、家族で日本へ来たと話してくれた。尖閣問題などでいま、日本は中国と日々対峙しているが、「英語」を介して、図らずも「日中対話」が実現したのは幸いだった。「謝謝」と「再見」程度しか中国語が話せない筆者が、「老婆」に「ツァイチェン」と声をかけて席を立つ時、彼女が初めて笑顔を返してくれたことが特に印象に残った。
たまたまスケッチ画面右側の建物は「小鳥居」を製造販売している店だった。ガラス窓越しに「小鳥居価格表」が見えた。一号、一万ニ千円、以下号別に最後は六号、三千五百円とあり、興味深く、メモした。「小鳥居」が、スケッチ左の石の祠のようにみえる彫像の前に立てかけられていたので描き込んだ。
腰を下ろした背もたれのところに目を向けると「境内にイノシシが出没して、特に夜間は注意下さい」それと並べて「攻撃的なサルが出没しています。襲ってきたり噛みついたりするので絶対に近づかないようにしてください」と絵入りで書いた板が池に面したフエンスに貼り付けられていた。
次の目的地宇治の平等院は「稲荷」駅から乗って15分ほどのところにある「宇治」駅下車、駅から徒歩ゆっくり歩いて14,5分で着いた。2年前にお化粧直した建物が輝いていた。まだ一部工事中だったが、こちらも観光客で大いに賑わっていた。
ヤフーのブログで伏見稲荷大神を検索した。711年,渡来人の秦伊呂具が衣良利山にある三つの山の頂にそれぞれ神様を祀ったのが起源とされる。2011年に鎮座1,300年祭を執り行った。空海が東寺を建てるとき五重塔に稲荷山の木々を切り倒したことで神様の怒りを買った。空海はそのあと稲荷大神を東寺の守護神として崇め祀ることを誓った。
空海が稲荷大社を「守護神とした」あと天皇がお詣りした。天皇がお詣りした神社だと日本中にひろがり参拝する人が一気に増えた。大政所の大病が快癒、伏見稲荷の楼門を造営、秀吉は本殿を修復した。特に千本稲荷は有名で参拝者が鳥居を「願いが通る」として鳥居を奉納したなどと出ていた。
宇治から京都駅に戻り、京都タワー地下の食べ物街で軽く腹ごしらえをしたあとJR快速に乗って帰路についた。孫バカ爺さんの半日だったが英気を養うことが出来感謝している次第である。(了)