Ｇ20会合を月末に控えて様子見、利益確定売りからＮＹ市場横ばい、一方、米スパイ容疑者をイランが釈放、米国の対イラン政策軟化の兆しかとアルジャジーラ報じる（学校で教えてくれない経済学）

7連騰の後、様子見気分が強まり11日のNY市場は小動き。NYダウは14ドル安、26,048ドル、ナスダック7,822ポイント、S&P500は2,885と共に前日比横ばいで取引を終えた。NY外為市場では1ドル＝108.52円、1ユーロ＝122.93円で取引された。NY原油（WTI）はバレル53.36ドルと小幅高、NY金はオンス1，330.65ドルと小幅安で取引を終えた。12日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でブル－ムバーグのキャスターは「特に米株でS&P500 はここ1週間で5.2％上がった。立ち止まって様子を見ようとした」と解説した。

11日付のワシントンポスト、NYタイムズ、WSJ，ブルームバーグ、英フィナンシャルタイムズ電子版のシャワーを浴びることから一日がはじまる。WSJから拾うと「①米国スパイ容疑者レバノン人の身柄が11日解放された、②米石油生産が2018年、世界一を記録したと石油大手BPが発表した。③米小麦生産が天候不良で4年来の不良、④米ソ関係が数年来最悪の状態だとロシア高官が語った、⑤キム北朝鮮委員長の兄のキム・ヨンナム氏は米CIAのスパイ活動に関与していたことが判明した」などと報じた。

12日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「次期英首相候補10人が名乗りを挙げた。次期首相の最有力候補と見られているジョンソン前外相のみいまのところ一切コメントを出していない。7月22日から始まる週に新首相が決まる。全てに共通している点は全員が大風呂敷を広げていることだ。」と伝えた。ドイツZDFは「①ドイツでは長年同性愛者は疾病の一つとして扱われ治療を受けていた。一年1,000件が症例として報告されている。条例が改正されて同性同士の結婚がようやく認められた。」②「ドイツ鉄道では遅延は当たり前である。ドイツ鉄道は30年間これといった補修工事が行われてこなかった。2023年にかけて8億2,500万ユーロ（約1,000億円）かけて大工事に着手する」と伝えた。

ドイツARDは「①スエーデンで11日から核拡散防止条約を議題に10ケ国外相が協議した。アメリカは既に昨年同条約から離脱している。②世界で子供10人に1人1億5,000万人子供が児童労働に従事させられているとユニセフが発表した、③イタリア、サルディニア島で60年ぶりのイナゴの大群に襲われた。異常高温が原因」と伝えた。12日朝放送のカタール、アルジャジーラは「イランに10年の刑で服役していたレバノン国籍のビズネスマンが11日突然釈放された。アメリカとイランとの間で何らかの取引が行われた。米国の対イラン緩和政策の一環との見方が出ている。」と伝えた。香港AＴＶは「香港での中国本土への容疑者引き渡しを可能とする「逃亡条例案」に反対するデモが12日以降も続く。行政長官は条例案改正に賛成している。米国は条例案改正に反対の立場を表明している」と伝えた。

12日朝放送のインドNDTVは「インドビハ―ル州で発生した脳炎で年間1,000人の子供が死亡している。州政府がようやく調査に乗り出した。」と伝えた。ベトナムVTVは「コーヒー相場がキロ135円まで急落で、多くのコーヒー農家は赤字に転落した」と伝えた。（了）