「週明け6月1日のNY市場は世界各地の徐々ながらも経済活動再開が経済回復への道筋と受け止め米国での黒人フロイド氏への警察官による殺人事件を契機とした米複数都市での人種差別反対デモは無視した。NYダウは、25,457ドル、91ドル、0.4%高、S&P500,3,055,0.4%高、ナスダック、9,552、0.7%高で取引を終えた。欧州、アジア市場も概ね値上がりした。トランプ米大統領は中国による香港自治への圧力強化を厳しく批判、対香港製品に関税引き上げ、ビザ制限強化など制裁実施を改めて強調した。」と伝えた。
1日のロイター電は「ダウ、S&P500,ナスダックが揃って値上がりした。恐怖指数VIXは28.23、2.6%増、米10年債利回り0.66%と2.2%上昇した。NY外為市場では1ドル=107.56円、1ユーロ=119.73円、1英ポンド=134.30円と対主要通貨で円が売られた。NY原油市場ではWTIはバレル35.41ドル、ブレント、同38.58ドルで取引された。NY金はオンス1,753.50ドルと0.2%上げた。金相場は年初から14.3%上昇した。」と伝えた。
6月2日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でロシアテレビは「①プーチン大統領は、国民の命と健康を守ることが一番大切だ。新型コロナウイルス感染拡大は増加しているが落ち着いてきた。コロナウイルス感染拡大の影響で延期していた憲法改正の国民投票を7月1日に実施すると国民に向けてテレビ演説した。プーチン大統領はトランプ米大統領と電話会談した。ロシアから米国に人工呼吸器を送った。9月以降に延びたG7のロシア招待に感謝した。一方、コロナ対策として16歳前の子供2,000万の家族への支援を強化する。来年1月給付分まで前倒しして実施することを決めた。」と伝えた。英BBCは「①米黒人フロイド氏殺害に抗議するミネアポリスでのデモが米国その他州に拡大した。キング牧師が暗殺された1968年のデモ以降最大の人種差別反対のデモとなっている。人種差別は米国の根本的問題で米国内の歴史の流れである。トランプ大統領は法を順守しないデモ隊には軍隊の出動もありうると語った。②英国の1日コロナ感染死亡者は3万9,044名に達した。一方、感染者1,000人に対する死亡者比率が0.7~0.9の範囲に落ち着きが見られる。政府はここ1週間の動きを見て経済活動再開を決めると見られる。」と伝えた。
2日放送のシンガポールCNAは「マニラでは6月15日から空港初め電車など公共交通機関の制限解除を開始する。一方、外国人労働者施設の抜本的改革を実施する。」と伝えた。インドテレビは「インド全体で1日現在、コロナ感染者数は19万6,994人、死者は5,394人に達した。感染者は増加している。一方、経済活動再開の声に答えるため検討が始まった。
と伝えた。韓国KBSは「文大統領はトランプ大統領と15分、電話会談を行った。次回G7に韓国が呼ばれたことに感謝を伝えた。一方、韓国で新たに礼拝堂の集団感染はじめ1日新たに30人が発生した。学習塾での感染で学習塾の閉鎖が決まった。一部の塾のために閉鎖されるのは不当だとの声が出ている。」と伝えた。米国ではコロナ感染に加えて人種差別反対デモ拡大で米世論調査ではバイデン支持47トランプ42と米WP紙が伝えた。(了)