ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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創業100周年を今年迎えた関西老舗の輸送用機器メーカーS社の株主総会風景(スケッチ&コメント)

2020-06-30 22:33:27 | スケッチ

 

 

輸送用機器メーカーS社の株主総会風景

 

江嵜企画代表・Ken

 

 

今年2月に創業100周年を迎えた関西発祥の老舗、輸送用機器メーカーShinMaywa(新明和工業)の株主総会が6月29日午前10時から当社本社5階の大会議室で開かれ楽しみにして出かけた。

 

当社の株主になった動機は、母校の神戸市立本庄小学校とゼロ式戦闘機「紫電改」メーカーとして名を馳せた旧川西航空機,現新明和工業甲南工場が道一つ隔てて建っていたことに始まる。当時小学校1年の筆者は、戦争に負けた昭和20年(1945)12月に約9ケ月間過ごした縁故疎開先から神戸の自宅に戻ってきた。小学校校庭の片隅に焼夷弾の残骸が積み上げられていた光景が今も目に焼き付いている。母校は空爆を受けた旧川西航空機工場の巻き添えを食ったと思われる。

 

敗戦後75年の今年、新型コロナウイルスが当社に襲い掛かった。コロナ前の当社の3月末までの業績は売上高、2,272億円(前期比4.6%増)、営業利益、128億円(同19.9%増)、経常利益、124億円(同18.6%増)、当期純利益、74億円(同5.5%増)と創業100周年にふさわしい業績を上げていた。あらかじめ株主に配布された当社事業報告書によれば「2021年3月期の通期業績予想は、新型コロナウイルス感染の影響度が現時点では算定されておらず未定と出ていた。

 

本社入り口で検温合格、この日2番目に会場に入った。「3密」を恐れたのか、総会開始時点になっても20人いたかいないかの異例の少なさだった。こんな時に何故わざわざ株主総会に出かけるのか。社長さんの生の声を聞きたいからだ。

お目当ての五十川社長が登壇、型どうり第96期事業報告を終えた後、質問の時間に入った。「それでは質問に移ります。」との社長さんの言葉が終わるか終わらないかのタイミングで筆者は手を挙げた。

 

株主になった経緯を「枕」に入れたあと「御社は新型コロナウイルスによる攻撃に直接晒されている。特に航空機業界が厳しいと伝えられる。第一に、社長さんが新型コロナ感染を初めて耳にされたときの印象、次に、その後どのように対応されたのか。最後に、ポストコロナに向けてのご見解をお聞かせ願いたい。」と質問した。

 

五十川社長は「まず当社の従業員の無事を確認、安全と健康を考えた。手洗い、うがいの励行を徹底することから始めた。現時点で当社に一人の感染者も出ていない。ありがたいことだと感謝している。」と話した後「アメリカでのコロナ感染者の爆発的増加で、ボーイング787型機の主要部分を製造納入先の工場が閉鎖されたため影響を抑える対策を日々打っているが影響は長期化すると見ている。」と冒頭話した。「当社は、いままでいろいろな危機に直面した。しかし、今回のコロナ危機は世界全体で同時に被害が出ている点で従来と大きく異なる。今まであった社会の仕組み、生活スタイルそのものをすっかり変えてしまう可能性が出てきた。デジタル技術の活用・既存技術からの置き換えに積極的に取り組む。」と話を続けた。「次に新型コロナウイルとの闘いは世界および国内ともに長期戦になる。従来以上に「長期の目線」が求められる。そのためにも、お客さん、取引先さん、そして当社従業員、その家族の健康と安全第一に考え感染防止に努めることが欠かせない」と話した。

 

二番目に「御社の知名度は極めて低い。水陸両用の飛行艇の実力が知られていない。工場見学会を開催したらどうか」と質問した。五十川社長は「当社は地味な会社としての歴史は長い。一人でも多くの人に新明和をアッピールしたい」と約束した。

 

三番目に手を挙げた株主は「米国のアマゾンの配当はわずかしかないが株価は高い。自社株買いが株価の魅力を高めているからだ。御社の経営者はもっと株主目線で経営してほしい。」と指摘した。五十川社長は「ご質問の趣旨は十分承知している。今回の総会で取締役への報酬制限を緩和したのもそのためだ。」と答えた。

 

WHOテドロス事務局長は「感染拡大は始まったばかりだ。」と29日 発言した。従来に増した長期的視点が経営者に求められそうだ。(了)


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週明け29日、NYダウ、580ドル高、事故機試験飛行を米航空局が許可でボーイング株高が相場をリード、一方、世界でコロナ感染者1,000万突破、WHO「感染拡大は始まったばかりだ」と警告

2020-06-30 09:58:16 | 経済学

(学校で教えてくれない経済学)

 

ブルームバーグ電子版は29日「①米5月の中古住宅成約指数が99.90へ44.3%増加した。予想は19%増だった、②米連邦航空局(FAA)が事故機737機の試験飛行開始を許可した、③29日、NYダウは住宅販売データとボーイング試験飛行開始を材料に2.8%値上りした、④パウエルFRB議長は米下院で証言「新型コロナウイルス抑え込みの重要性を強調した、⑤WHO,テドロス事務局長は「新型コロナウイルス拡大はこれからだ」と29日発言した、⑥NY原油が29日、米FAAの事故機ボーイング737テスト飛行許可を材料に反発した」と伝えた。

 

29日、ロイター電子版は「29日、NY株式市場はダウ、25,595ドル、580ドル、2.3%高、S&P500,3,053、1.5%高、ナスダック、9,874、1.2%高で取引を終えた。新型コロナウイルスの世界の感染者数は1,000万を超えた。一日当たり新規の米感染者数は2日続けて4万人を超えた。死者数も増加している。米南部州では経済活動を再び停止する動きが出ている。

新型コロナウイルへの警戒感は消えていない。恐怖指数VIXは31.78へ8.5%低下した。米10年債利回りは0.6250%へ2.0%低下した。NY外為市場は小動き。1ドル=107.58円。1ユーロ=120.94円、1英ポンド=132.28円で取引された。NY原油はWTIがバレル39.69ドルと3.1%上昇、北海ブレント、同41.84ドルと2.2%値上りした。NY金はオンス1,784.35ドルと変わらずで取引を終えた。同1,800ドルに向けての離陸を待っている。」と伝えた。

 

29日、NYダイムズ電子版は「①市型コロナウイルスが米国で2日続けて4万人を超えた。ワクチンも治療薬も開発されていない。10年先のポストコロナのビスネスを見据えた動きとしてた改めてリモートワークが見直されつつある、②パウエルは米議会で証言し「新型コロナウイルス感染抑制の重要性を強調した、③米ボーイングが米FAAから事故機737MAX機のテスト飛行に「Go Ahead」許可を得たと29日発表した。一部の専門家はあくまでFirstStep(第一歩)にすぎないと楽観視していない、④米シエールオイルのパイオニア、チェサピーク社が29日、破産申請した、⑤米FRBは詐欺で手に入れた新型コロナウイルスの抗体検査結果は個人情報監視の対象とするとの見解を出した、⑥ブロードウエイ公演は2020年末まで行わないと29日、明らかにした、⑦NYタイムズ社は29日、当社の有料顧客に対する政策と相入れないとの声明を出した」と伝えた。29日、ワシントンポスト電子版は「プーチン大統領は29日、新型コロナウイルス抑え込みは予想外の早さで実現する」と語った。ロシアのコロナ感染者数は28日現在64万人を超えた。一日当たりの新規感染者数6,000人ペースで収まっていない。」と伝えた。

 

日本政府は29日、入国拒否国を18増、計129国とする。発行済みビザの停止や入国者全員の14日間待機措置を7月末まで延長すると発表した。一方、国内でも新規コロナウイルスの新たな感染者数が110人確認された。コロナ禍に巻き込まれないよう注意したい。(了)


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