「①米州20州で新型コロナウイルス二次感染が拡大した、②先週末1週間の米新規失業保険申請者件数が150万件を超えた、③米FRBが2022年末までゼロ金利据え置きを表明した。11日、NY市場は終日売り一色となり、ダウ6.9%安、S&P500,5.9%安、ナスダック,5.3%安と揃って値下がりした。」と11日、WSJ紙電子版が伝えた。
「①新型コロナウイルス二次感染懸念が台頭した。早めに経済再開を進めていた南部テキサス州で6月に入り新たな感染者が急増し始めた。②ハーバード・グロ―バルへルス研究所は「米国で新型コロナウイルスによる死者は9月に20万人を超える」と11日、発表した。③パウエルFRB議長は前日のFOMC会合後の記者会見で「米景気回復は長い道のりだ。」と語った。④「米FRBが2022年までゼロ金利据え置きと表明したことで米景気回復ペースへの懸念を深めた。⑤投資家の心理を示す恐怖指数VIXが40.79へ3月16日来最大に幅の48%上昇した。銀行株株価指数が9.6%安、旅行関連株価値下がりが目立った。航空機株が13.8%急落した。ボーイングは16.4%下げた。ボーイングへの主要部品サプライヤーのスピリットエアロシステムズは、ボーイング関連の従業員を3週間レイオフした。クルーズ船、カーニバル株が15.3%急落した。」と11日、ロイタ―電子版が伝えた。
11日ロイター電は「11日、NYダウは、25,128ドル、1,861ドル、前日比6.9%値下がりした。S&P500は3,002,5.9%安、ナスダック、9,492、5.3%値下がりした。安全資産として債券が買われた。10年債米債券利回りが0.6660%まで下落した。NY外為市場でドルが売られ、1ドル=106.82円、1ユーロ=120.67円、1英ポンド=134.55円で取引された。二次感染拡大が米国全土に拡大すればロックダウン(都市封鎖)再開懸念からガソリン相場が下落、NY原油はバレル36.34ドル、ブレントオイル、同38.31ドルと共に大幅値下がりした。一方、NY金はオンス1,739.80ドルと小幅高で取引を終えた。」と伝えた。
12日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で①米ABCは「米国全土で新型コロナウイルス感染者数が11日初めて200万を超えた。死者数は11万2,900人に達した。テキサス州は全米20州で二次感染者が増加している。20州で全体の40%を占める。特にメモリアルデー以降の規制解除後の現象だ。一方、ワクチンの開発も進んでいる。8月からModernaがノースウエスターン病院で実用使用される。」と伝えた。②ドイツZDFは「米国でジョージフロイドさん死去以降、全米で人種差別に反対する動きが拡大している。南北戦争時代に奴隷を売買していた英雄像が全米各地にあるが引き倒される事件が頻発している。トランプ米大統領は「検討の余地など全くない」との意向である。「米大統領になってほしい人物」の最近の米世論調査ではバイデン49.8%、トランプ41.76%と出た。」と伝えた。③在NY、番組レギュラーのマイケル・マカティアさんは「休演中のNYブロードウエイが9月7日再開される。今までは裕福なお年寄りと観光客が占めた。お年寄りはしばらく戻ってこない。値段が3万円と高い。ポストコロナの先は見えないと見る人は多い。」と話していた。(了)