「アボット、テキサス州知事は25日、「新型コロナウイルス感染者急増で州内のICU病床が限界に達した。段階的営業活動再開を一時停止する。」と発表した。カリフォルニア州での感染者増加も加速している。一方、米FRB(連邦制度理事会),OCC(通貨監督庁)、FDIC(連邦預金保障公社)は25日、2008年金融危機に設けられていた金融規制措置「ボルカールール」の一部撤廃を決めた。25日、NY株式市場は銀行株高がリード、ダウ、25,745ドル、299ドル、1.2%高、S&P500,3,083,1.1%高、ナスダック、10,017、1.1%高と揃って値上りした。」と25日、WSJ電子版は伝えた。25日、ブルームバーグ電子版は「テキサス州でICU(集中治療室)受け入れが限界となり新型コロナウイルス感染者用ベット確保のため同州4郡で手術停止を決めた。同州集熱帯医学校、ピーターホッテズ部長は「おびただしい感染が進行中だ。ヒューストンでは7月中旬までに新型コロナ感染者数は3~4倍と「破滅的」増加するだろう」と語った。」と伝えた。
25日、ロイター電子版は「25日、NY株式市場は前日の大幅安の反動もあり買い戻しの動きから反発した。ボルカールール一部撤廃で銀行株が値上りした。米銀行はベンチャーキャピタルファンドへの投資に条件として証拠金を手許資金として留保することを義務付けされていた。それが今後はフリーハンドで使うことが出来る。恐怖指数VIXは32.32へ4.5%下落した。債券が買われ一時米10年債利回りが低下したが、NY外為市場では前日とほぼ変わらず、1ドル=107.13円、1ユーロ=120.23円、1英ポンド=133.06円で取引された。NY原油市場はWTIがバレル39.03ドル、2.7%高、ブレント、同41.48ドル、2.9%値上りした。NY金はオンス1,772.90ドルとほぼ前日横ばいで取引を終えた。」と伝えた。
25日、ブルームバーグ電子版は「①ECB(欧州中央銀行)は25日、ユーロ圏以外の中央銀行にユーロを融資する枠組みを設置したと発表した。これによりユーロがより潤沢に供給される。ユーロの対ドル相場が値下がりした。②ドイツ連邦憲法裁判所はECBによる量的緩和策の一部は違憲との判断を示した。ECBメンバーは「恩恵」の方が「副作用」の方より上回るとの見解を示した。③ワイヤーカードが25日に正式に破産申請した。ワイヤーカード株価は2.5ユーロへ80%値下がりした。同社の株価は2018年200ユーロ、2019年100ユーロ近辺で推移していたが同社CEO逮捕で10ドルへ下落していた。」と伝えた。
26日朝7時台放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFは「多くの投資家に買われていたワイルドカード株がほぼ紙くずになった。」と伝えた。ドイツZDFは「ドイツの翼ルフトハンザの株式を連邦政府が20%所有する話が進んでいる。コロナウイルス感染拡大で航空会社が危機に瀕しているため政府による救済は避けられない。放置すれば株価が紙くずになる恐れが出てくる。自由は望ましいが生き残りが最優先だと投資家の意見は分かれている。」と伝えた。幸いなことに日本ではコロナ感染拡大で株価急落が一般紙の話題になった様子は今のところ見られない。一人10万円支給も預金へ向かったようだ。(了)