「5月の米小売り高が前年同月比17.7%増え、16日、NY市場はダウ、26,289ドル、2.0%高、S&P500,3,214、1.9%高 、ナスダック、9,895、1.8%高と揃って値上りした。米小売り高の増加は4月のコロナ対策の現金支給と都市封鎖市場解除が助けた。パウエル米FRB議長は、16日、米上院銀行委員会公聴会で証言し①経済が回復軌道に乗るまで金融緩和を維持する、②2,500万人の失業者の復職は容易でない」と語った。米中両国の航空便増加で合意した。世界で新型コロナ感染者数が800万を超えた。一方、インド、中国国境で軍事衝突により20人負傷、3人のインド兵が死亡した。」と16日、WSJ紙電子版が伝えた。
16日、ロイター電は「16日の米株式は米小売り高増を受けて値上がりした。恐怖指数VIXは34.48%と前日ほぼ横ばい。米債券が売られ、米10年債利回りは0.75%へ増加した。米小売り増加で0.79%まで上げたがパウエル証言で一時、0.72%まで下落、あと戻した。NY外為では1ドル=107.36円、1ユーロ=120.88円、1英ポンド=134.96円で取引された。
NY原油はWTIはバレル37.76ドル、ブレント、同40.70ドルと小幅に下げた。NY金はオンス1,734.40ドルとほぼ変わらず。」と伝えた。
16日、ブルームバーグ電子版は「①5月の米小売りが17.7%増と過去最大幅の増加。自動車が44%増、飲食業29%増と2業種で全体の半分を占めた。4月の現金支給をと自宅に居ながら支援を受けたことが影響した。②パウエルFRB議長が米上院で証言し米国経済の回復には時間がかかる。理由はコロナ被害が低所得者とマイノリティに集中している。経済的に余裕のない人が経済的痛みを最もひどく受けている。新型コロナの病気が完全に封じ込められたと国民が断言するまで経済が完全に回復する可能性は低い。」と語った。パウエル氏は証言の最後に「FRBに人種差別の居場所はない。」と異例の言葉を残し議会を後にした。」と伝えた。ブルームバーグは「北朝鮮中央通信は16日「南北首脳会談の成果の象徴だった南北共同連絡事務所が「見事な爆発で無残に破壊された」と書いた。」と伝えた。
16日、NYタイムズ電子版は「①5月の米小売り高が増加したが一時的にすぎない。コロナの帰趨次第である。コロナ以前に戻るには長い道のりが控えている。コロナ禍により消費態度やシヨッピングスタイルが変わった。②米食肉加工場が再開、米国内向け増に加えて中国向け豚肉輸出が急増した。」と伝えた。
近着6月23日号の二ューズウイーク誌日本版は「忽然と消えた中国の露店ブーム」と題してコラムニストのトウガラシ氏が「共産党北京市員会機関紙「北京日報」が6月7日「中国の玄関として、露天経済は相応しくない。」と書いた後、各地で露店の取り締まりが再開した。共産党内の政治闘争の影響とも言われている。」と伝えた。16日、ロイター電は「90年代世界有数のアパレルメーカー、レナウンが6月15日、株価4円で歴史の幕を閉じた。高級品志向、インターネット通販、競争激化にコロナ禍が追い打ちをかけた。」と伝えた。(了)