猫背のように見えますが「胸当て」が原因で猫背ではありません
久しぶりに「猫背」という言葉を聞きました。
というのは、昨日来られた患者さんが、
「先生、私猫背になってないですか?」と言うので、
「うちで何回か治療している人は、たとえ猫背だったとしても治るので、臓腑や筋骨系に異常が無ければ、猫背を訴える方はいませんよ」
と答えておきました。
うちでは、わざわざ猫背の治療をしなくても、基本的な治療に猫背治療が含まれているからです。
猫背の原因を「Bing」で検索すると、以下のような事が書かれています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
猫背になる原因は、脳が正しい姿勢を間違って認識しているからです。 猫背のほうが楽だからといって、日頃から背筋を丸めた状態でいると、脳は「これが正しい姿勢だ」と勘違いします。 しかし、実際には筋肉へ大きな負担がかかっており、身体を圧迫し続けていき、筋肉への負担が増えると余計楽な姿勢を取ろうとし、猫背はさらに悪化していきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして一般的な意見としては、以下のように言われているようです。
================================
- 筋力の不均衡: 背中や腹筋の筋力が弱く、背骨を正しい位置に保つためのサポートが不足している場合、猫背が引き起こされることがあります。
- 姿勢の悪化: 長時間の不適切な姿勢、特にデスクワークやスマートフォンの使用による前かがみの姿勢が続くことで、背中の筋肉が弱まり、猫背が進行することがあります。
- 環境要因: 悪い座り方や寝方、不適切な椅子や枕の使用など、日常生活での環境要因も猫背の原因となることがあります。
- 筋骨格系の問題: 背骨や骨盤の形状や歪み、筋肉や靭帯の異常、関節の柔軟性の低下など、筋骨格系の問題が猫背を引き起こすことがあります。
- 肥満: 過体重や肥満は、背骨や筋肉に余分な負荷をかけるため、猫背を引き起こす可能性があります。
================================
果たしてそうなのだろうか。
猫背の治療には胸腔内臓器(主に心臓)、と肝臓の治療が含まれます。
筋骨系では、主に脊柱起立筋、仙腸関節、股関節が含まれます。
七星鍼法では、最初に脈診、脊椎診、仙骨診をします。
それだけで診断が付かなければ、六臓診や腹診などをするときもあります。
骨格の歪みは、臓腑と深い関係にあるからです。
そして、治療は、臓腑の治療と合わせて、筋骨系(骨、関節)の治療もしますので、猫背は勝手に治ってしまうのです。
うちで勉強した先生方の中には、既にそのことに気付いている方もいまして、3~4年前、このブログにも書きました。
だから、わざわざ猫背を取り上げてセミナーをする必要もないと考えているのです。
どうしても知りたいと言う方は、セミナーの途中で質問して頂ければいいです。
1~2分で終わる事なので、その時は遠慮なく質問してください。
というわけで、「私猫背になってないですか」と言ったこの方にも、同じような話をしました。
そしたら、「ほんと?」と言いながら、安心したような顔になっていました。