「米9月雇用数(非農業部門)が前月比33.6万人増加(予想:17万増・8月:22.7万増)と6日、米労働省が発表した。失業率は3.8%(予想:3.7%)と前月と変わらず。平均時給は4.2%とほぼ変わらず。はじめ市場は11月利上げを警戒、ダウは一時、32,846ドル迄下げたがあと買い戻しが入り値上がりして取引を終えた。雇用は全体として増えたがレジャー接客で9.1万増、製造では1.1万増と比較的賃金の伸びの低い業種で雇用が増えた。雇用は9月単月のみで見るべきでないとの見方が出た。ドル円相場も一時上げたがあと反落した。市場は来週発表の9月CPIを確認したい。」と6日、ブルームバーグ電子版が伝えた。
6日、FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「予想外に強い米雇用統計の発表で米金融政策の方向を複雑化させそうだ。6日の債券急落、利回り上昇は米FRBに利上げを催促する可能性を高める。」と伝えた。ブルームバーグ電子版は「イエレン米財務長官は「米債券利回り上昇を気にしている」と述べた。世界全体の債務残高は307兆ドル(約4京5,700兆円)ある。利払い増加は借り入れを増やすか支出を減らすかの選択を迫られる。米30年物住宅ローン金利は7.5%を超えた。住宅購入の負担は増える。」と伝えた。一方、ブルームバーグ電子版は「10月30,21日の日銀政策決定会議で現行のイールドカーブ上限1.0%の引き上げを示唆する可能性がある。」と伝えた。
6日、NY市場でダウは33,407ドル、288ドル、0.87%高、S&P500は4,308と50ポイント、1.18%高、ナスダックは13,431と211ポイント、1.60%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは17.45へ低下。米10年債利回りは4.803%と1.80%上昇した。NY外為市場では1ドル=149.31円、0.55%高、1ユーロ=158.02円、0.88%高、1英ポンド=182.69円、0.93%高で取引された。NY原油(WTI)はバレル82.81ドル、0.61%高(週間では8%安)、北海ブレント、84.30ドル、0.27%%高(週間では11%安)。NY金はオンス1,847.00ドル、0.83%高、ビットコインは2万8,130ドル、2.63% 高で取引された。
7日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①スコットランド地方補欠選挙で労働党候補がSNP候補を大差で破った。スタージエン前スコットランド首相はSNP.2015年以降SNPがスコットランド政治を支配していた。②ノーベル平和賞にイラン人権活動家、現在拘禁中のナルゲス・モハンマディ氏(51)が選ばれた。「イランの女性に対する抑圧に反対し全ての人権と自由促進に闘っている」と受賞理由に挙げた。イラン国内では公表されていない。」と伝えた。フランス2は「①イラン活動家のムハンマド氏を2023年ノーベル平和賞に選んだ。彼女は5回裁判にかけられ合計で30年監獄で生活、現在も収監されている。②フランスの野菜の自給率は82%。野菜消費の32%を輸入に依存している。フランス産は良品質だが値段の安いイタリア産が多い。」と伝えた。ドイツZDFは「スペインで開かれたEU移民難民会議は賛成多数でまとめたがハンガリー、ポーランド2国が反対した。全加盟国が賛成しないと機能しない。もうお手上げだとの声が出ていた。」と伝えた。一部一般紙だけかもしれないが米雇用統計で6日のNY市場が大きく揺れた記事はなかった。新監督のもと「強い巨人づくり」の記事が一面を飾っていた。(了)