演奏会風景
Ｃoncerto autunnaleオペラコンサートが10月21日（土）午後2時から大阪メトロ淀屋橋駅9番出口西へ徒歩約5分のところにある大阪倶楽部で開かれ楽しみに出かけ会場の様子をいつものようにスケッチした。
高校・中学同期の福知保長さんから「娘の濱野織が出るオペラコンサートがある。都合がつけば招待券を送るから」とメールが届いた。実は日本画教室と重なっていた。猪熊佳子先生に了解いただき早退して出席した。
ピアノ伴奏は蜷川千佳1人で通した。男声は根本滋1人。女声はプログラム出演順に、森川華世、首藤有文子、白井絢子、濱野織、村松織部、5人の熱唱を堪能した。本格的なオペラ演奏を聴くのは恥ずかしながらはじめてだった。
先ず会場の大阪倶楽部。平成24年（2002）100周年を迎えた。昭和20年（1945）3月の大阪空襲では米軍の直撃弾を免れた。鉄のシャッターが類焼を防いだと入り口に設けられた銅板「沿革」にある。国の文化財にも指定された由緒ある建物での開催だった。
演奏は第1部が午後2時にはじまり2時40分まで女声5人が歌った。20分の休憩をはさんで第2部、女声2人、森川華世、根本滋の共演のあと女声5人が交互に歌った。最後に根本滋さんが独唱、3時40分にお開きとなった。
濱野織さんは第1部でP.チマーラ;あなたの果樹園から・海の光景、第2部でG.プッチーニ:オペラ「ジャンニ・スキッキ」より 私のお父さん、Ｆ．チレア:オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」より 私は卑しい僕の2曲歌った。
素人の感想で失礼であるが、濱野織さんの歌を聴いていて、しっとりと心の中に染み込んできた。堂に入った歌いっ振りも気にいったが、野球で言えばストライクゾーンを幅広くとって、投げ分けておられるなと感じた。本格的なオペラであるが、幅広く一般の人にも親しみが持てる、分かり易い。特に声に優しさを実感した。
父上の福知保長さんは同窓会でも毎回一曲披露してくれた。会場で母上と濱野織さんにも挨拶出来幸いだった。
会場で配布されたパンフレットによれば濱野織さんは神戸女学院大学音楽部声楽部声楽主席で卒業,錚々たる履歴が紹介されていた。
母上にそっと伺ったら昭和49年（1974）生まれという。先々の活躍が楽しみである。素晴らしい機会を用意してもらった同期の福知保長さんにひたすら感謝である。（了）
