「マッカーシー米下院議長が10月3日、下院議長解任決議案が賛成216、反対210で解任された。次期下院議長は決まっていない。米財政つなぎ予算(11月17日期限)が可決し米政府機関閉鎖が当面回避されていた。共和党強行派議員が造反した。米下院議長解任決議案は1910年に前例があるが解任は免れた。マッカーシー氏解任の事態は米国議会はじめてのケースとなる。米政府閉鎖懸念、米利上げ継続、インフレ懸念、ウクライナ支援への米世論の温度差、移民問題、来年2024年米大統領選挙などを控えて政治経済の不透明感が増す。米8月JOLT(雇用動態調査)で求人件数が960万(予想:883万・7月:961万)発表のあと債券売り‣利回りが上昇した。米FRB高官(複数)は「Higher for longer」(金利はより高くより長期化)の流れの見解を変えていない。NYダウは430ドル値下りした。NY外為市場は1ドル=150.16円~147.43円と乱高下した。」と3日、ブルームバーグ電子版が伝えた。
3日、NY市場でダウは33,002ドル、430ドル、1.29%安、S&P500は4,229と58ポイント、1.37%安、ナスダックは13,059と248ポイント、1.87%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは19.78と12.32%上昇した。米10年債利回りは4.805%と2.67%上昇した。NY外為市場で1ドル=149.13円、0.47%安、1ユーロ=156.04円、0.62%安、1英ポンド=180.06円、0.60%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル89.46ドル、0.07%高、北海ブレント、同91.10ドル、0.71%高。ビットコインは2万7,421ドル、0.28%安で取引された。
4日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「HS2(英高速鉄道建設)問題で英議会が混乱している。スナク英首相は4日の英議会で現政権としての所信を述べる。37.5億ポンドでスタートした。保守党政権が受け継いだ。2020年、980億ポンドへ見直された。その後資材コスト急騰、人件費増加など毎年50億ポンド増加していた。当初の計画がいかに机上の計算だったかが改めて浮き彫りになっている。インフレはその後も進み建設コストのさらなる増加が避けられない状況にある。」と伝えた。シンガポールCNAは「バンコク繁華街モールで14歳の少年が発砲中国人1人を含む3人が死亡した。タイ警察は捜査を始めた。」と伝えた。韓国KBSは「①密入国を試みた中国人22名の身柄をソウル警察が拘束した。②ソウルで自転車レンタル利用者の72%が20代でスマホ操作がネックで60歳以上は3%と進んでいない。」と伝えた。ドイツZDFは「南北統一31周年記念式典がハンブルグなど各地で開かれた。西から東への若者の移動は一部見られるが東の人手不足の埋め合わせになっておらず格差は拡大した。」と伝えた。フランス2は「ノーベル物理学賞に超高速写真の理論の発明にフランス人2人含む3名が選ばれた。新薬開発、がん早期発見などに道が開かれることが期待される。」と伝えた。中国の放送局は国慶節・中秋を祝う人で賑わったと伝えた。香港TVBは「中国本土からの観光客はコロナ前の70%と戻っていない。」と伝えた。日々様々な情報が乱れ飛んでいる。判断し行動するのは1人1人である。(了)