腹話術教室
第7回The腹話術発表会、やないあつこ腹話術教室が10月14日(土)午後1時から自宅マンションB1集会室で開かれ楽しみに出席した。
第一部は5人が演技した。15分休憩をはさんで第二部では、マジックショーのあと5人が熱演を披露した。最後に当マンションの住人のお一人でもあるやないあつこ先生がさすがの演技で締めた。
子供さんが大勢詰めかけているかと期待したが3人だけだったのは惜しまれる。それでもかぶりつきで子供たちが声を上げて楽しんでいる様子を見ているとこちらも楽しくなった。
面と向かって物を言う文化が乏しい日本で腹話術を活用する場は今後益々増えると思われる。老人問題、介護の悩みなど口に出して言いにくい話題や幼児教育、金銭問題など各種啓蒙が求められそうな世界では腹話術は人形を通してズバリ言わせる効用は大いにありそうだ。
当発表会も今回が7回目になる。演題はその時々の時世を反映している。例年老人問題や夫婦のコミニュケーションが取り上げられる。今年はAI(人工知能)をテーマに2人が熱演した。ロボットの人形とのやりとりではロボットに「涙出る!?」と問いかける場面が印象に残った。
AIもいいところが多々ある。しかし、人間でないと出来ない分野や感性の世界などではまだまだAIは及ばないのではないでしょうか、と問いかけていた。
「I’m from America」ではNYにお住まいだった元皇族の方から日本語を学んだという外国人女性が人形で上品な日本語を話す設定が面白かった。まともな日本語を話す日本人が減ってきていることをテーマにしていた。
「愛はあるんか」というテーマで寺の住職の人形とのやり取りが面白かった。結婚歴40年の女性の悩み事に住職が答える設定だった。特に日本の男性は言わなくても分かっていると思いこんでいる。口に出して言ってもらわないと分からないわと、教えていた。
やないあつこさんの演技は75歳のおばあさんの人形とのやり取りだった。第一問。「昨日何食べましたか?」第二問。「昨日出かけましたか?」第三問。「何着て行きましたか?」に始まる。老いの問題を取り上げた。また、昨今、物価がどんどん上がっていることも取り上げた。人間、飲まず食わずでは生きていけない。この先、年金生活の範囲内でどう生きていくのかなど腹話術ならではのやりとりで分かり易く取り上げた。
腹話術は身近に出来ますと前置きして、100円ショップで買える材料を紹介、蛇の頭に仕立てての演技は良かった。子供たちがキャッキャと楽しんでいた。
来年4月13日(土)にJR神戸線住吉駅そばにある「うはらホール」で腹話術F1グランプリ全国大会を予定している。是非時間の許す方は参加して応援していただければありがたいと、やないあつこさんは挨拶してお開きとなった。(了)