「ジェファソンFRB副議長のハト派発言やローガン、ダラス連銀総裁の「債券相場上昇で利回り低下は当局の追加利上げの可能性を減らすかもしれない」との発言を受けて、年内利上げ見送り観測が強まり、NY株は反発に転じ、続伸して取引を終えた。市場は12日発表9月CPI(消費者物価指数)を控えて全般は様子見。NY原油は一時、5%以上上げた。エネルギー、防衛関連は上げた。」と9日、ブルームバーグ電子版は伝えた。ブルームバーグ電子版は「①バイデン米大統領は、イスラエルの死者は米国人11人含め1,500人を超えたと発表した、②イランは今回のハマスの攻撃を事前に知っていた可能性がある。」と伝えた。
ロイター電子版は「①ロシア下院は、9日、CTBT(包括的核実験禁止条約)批准撤回手続の検討に入った、②イスラエルは予備軍30万動員、地上戦計画、一方、ハマスは人質を処刑すると警告した。」と伝えた。FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「米上院議員団は習近平国家主席との9日の北京での会談で「中東紛争でイランに圧力をかける助けを求めた、②EU委員会はパレスチナ支援の再検討に入った、③サウジアラビア、モハンマド皇太子はパレスチナ寄りを変えていない。」と伝えた。
9日、NY市場でダウは33,604ドル、197ドル、0.59%高、S&P500は4,335と27ポイント、0.63%高、ナスダックは13,484と52ポイント、0.39%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは17.70と1.43%上昇。米10年債利回りは4.638%と3.03%低下した。NY外為市場では1ドル=148.51円、0.41%安、1ユーロ=156.93円、0.28%安、1英ポンド=181.75円、0.09%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル86.47ドル、4.44%高、北海ブレント、同88.24ドル、4.33%高で取引された。NY金はオンス1,875.70ドル、1.65%高で取引された。ドル軟化と有事の安全資産として意識した買いが入ったとロイター電は伝えた。ビットコインは2万7,576ドル、1.22%安で取引された。
10日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」は全ての放送局がハマスのイスラエル攻撃をトップで、かつ時間を割いて報道した。英BBCは「200万人が住むガザをイスラエルが完全に包囲した。」と伝えた。シンガポールCNAは「①ハマスの攻撃で出稼ぎタイ人が12名死亡。3万人のタイ人が現地で住んでいる。②ロシア訪問のアラブ連盟代表との会談でラブロフ外相は平和的解決で協力を求めた。」と伝えた。韓国KBSは「①イスラエルを訪れた韓国観光客の210人は帰国予定だが全ての便が欠航している。」と伝えた。②9日、ハングル記念日が開かれた。商店の価格表示に英語など外国語表示が見られる。」と伝えた。ドイツZDFは「イスラエルは30万の予備兵でガザを包囲した。シュタインマイヤードイツ大統領は「ドイツはユダヤ人の側にある」と演説した。」と伝えた。豪ABCは「ユダヤ人の大量虐殺のあとユダヤ人難民を受けいれ場所として英国がイスラエルを建国した経緯がある。根本的なイスラエルとパレスチナ問題の解決はむつかしい。」と伝えた。いわんや日本人にとっては政治的宗教問題に深く根差す問題であるため軽率な判断行動は出来まい。(了)