(学校で教えてくれない経済学)
「①2023年の米郭式市場はベアマーケット(弱気相場)の予測を裏切り、ナスダックは43%高、S&P500は 24%高で29日、年間取引を終えた。自らも含めて何故間違ったのか2024に向けて米国経済を考え直す必要がある。②ロシアは29日、ウクライナを激しく空爆した。ポーランド上空を砲弾が飛び散った。」と29日、WSJ紙電子版が伝えた。FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「①2023年の世界の株価は10月以降、利上げピークアウトすとの思惑から値上がりした。ECB(欧州中央銀行)は2024年第2四半期に利下げに向かうと見られる。欧州の金融機関は2023年の利上げ1,000億ユーロの棚ぼたの利益を得た。②イラン政府はイスラエルへのスパイ容疑の4人を処刑した、③英国の住宅価格は2024年に値下がりする。)と伝えた。
30日、NHK地上波のニュースは2023年のNY株と原油相場を以下総括した。「2022年NYダウは8.7%値下りしたが、2023年、NYダウは13.7%値上りして29日、一年間の取引を終えた。米経済が堅調に推移したことが背景だ。7~9月の米個人消費が前年同期比4.9%増加した。ナスダックは43.4%値上りした。米FRBが2024年に利下げに転じるとの見方が相場を支えた。2023年、1月、ダウは3万3,136ドルでスタートした。3月にシリコンバレー銀行が経営破綻した。ダウは3万Ⅰ,819ドルへ今年最安値を記録した。その後米経済好調で相場は持ち直し、7月には3万5,000円台を回復した。10月7日にはハマスによるイスラエル攻撃で一端、ダウは3万2,412ドルへ値下がりした。来年利下げ見通しが強まり1年11月ぶりに3万7,000ドル台と史上最高値を更新した。一方、NY原油(WTI)は2023年、バレル80ドル前後でスタートした。世界経済減速が伝えられ5月中旬に63ドルまで値下がりした。その後サウジアラビア減産発表で上昇に転じ、9月下旬に95ドルへ値上りした。12月に世界経済減速で現在71ドル前後で推移している。」と詳細に紹介した。
29日、NY市場でダウは3万7,689ドル、20ドル、0.05%安、S&P500は4,769と13ポイント、0.28%安、ナスダックは15,011と83ポイント、0.56%安で取引を終えた。恐怖指数
VIXは12.45と0.16%低下。米10年債利回りは3.866%と0.16%上昇。NY外為市場では1ドル=141.02円、0.39%安、1ユーロ=155.67円、0.76%安、1英ポンド=179.64円、0.40%安と対主要通貨で円が買われた。外為市場では日銀がどのタイミングでネガティブ金利を停止するか。その幅に注目している。NY原油(WTI)はバレル71.33ドル、0.77%安、北海ブレント、同77.07ドル、0.30%安。NY金はオンス2,071.80ドル、0.27%安。ビットコインは4万2,071ドル、1.16%安でそれぞれ取引された。問題は日本である。2023年も残り2日を切った。2024年の干支は「甲辰」(きのえたつ)。1687年11月、第15代将軍、徳川慶喜が政権を朝廷に返還した。翌1868年、明治元年、干支は「戊辰」(つちのえたつ)に変わった。その年の1月3日「鳥羽伏見の戦い」が始まった。干支からとって「戊辰戦争」と呼ぶ。辰年には日本でも様々な事件、出来事が多い。暦の世界では辰年は大変革の年が多いとされる。2024年を日本人はどう生きるかが一人一人に試めされる年になりそうだ。(了)