原油先物相場が、7月13日、NY市場で、バレル1.75ドル、2.3%上げ、76.85ドルで取引を終了した。イスラエル空軍がレバノン空港を爆撃したとのニュースが買い材料である。その後の電子取引では77.22ドルまで新高値を更新しているとCNNテレビが報じた。
イラン核開発問題で、国連安保理へイラン制裁案が付託されたことから、イランが石油供給を駆け引きに使うとの思惑から、原油先物相場をさらに押し上げた。ナイジエリアで石油大手Eniが敷設したパイプラインが攻撃された。原油供給に直接関係しないムンバイでの列車テロ攻撃までも投資家の不安心理を高めているとWSJ紙は指摘している。
米国エネルギー省が発表した米原油在庫は、昨年対比2.4%増の水準であるが、アナリストの予測を下回って減少したとして買い材料に使っている。上げ相場の常であるが、1979年12月米国大使館員がイランで人質にされた後、当時原油先物相場は、バレル50ドルを突破したが、インフレ率を勘案すればバレル98ドルに相当すると相場を煽っている。
米ガソリン在庫が減少したとの発表のあと、無鉛ガソリン相場がガロン2セント上げ、2.2825ドルで取引された。暖房用原油相場も連れ高した。夏場のドライブシーズンに入ったこと、ハリケーンも控えて投機家にしてみれば値上げの材料にこと欠かない。
7月13日、NY株式市場は,原油先物相場が史上高値を更新したことを嫌気して、ほぼ全面安の展開となった。NYダウは、前日比166ドル値を下げ、10,846ドルで取引を終了した。
年初来一貫して上げてきていた運輸・航空株価指数が原油高を嫌気して2.7%値下がりした。
ウオルマート株約2%安、ディズニー4%安とNYダウ採用銘柄の下げが大きく影響した。ナスダック、S&P500種、小型株ラッセル指数いずれも値下がりした。特にナスダックは昨年11月の水準まで値下がりし株価全般の先行き不透明感を増幅させているとWSJ紙は指摘している。
ルノーとの統合話が煮詰まりつつあるGM株は4.4%安、配当50%カットを発表したFord株も4%値下がりした。米国といえば自動車産業、なかでもトップのGMに統合話であるから、米国人のプライドは大きく傷つけられているようだ。
一方、金相場はオンス3ドル小幅高の654ドルで取引された。米債券相場は、地政学リスクの高まりでむしろ資金の避難先として買われ値上がりした。利回りは米10年物国債で年5.075%へ低下した。
他に話題は無いのだろうか。日本は相変わらず北朝鮮問題である。不思議な国である。(了)
イラン核開発問題で、国連安保理へイラン制裁案が付託されたことから、イランが石油供給を駆け引きに使うとの思惑から、原油先物相場をさらに押し上げた。ナイジエリアで石油大手Eniが敷設したパイプラインが攻撃された。原油供給に直接関係しないムンバイでの列車テロ攻撃までも投資家の不安心理を高めているとWSJ紙は指摘している。
米国エネルギー省が発表した米原油在庫は、昨年対比2.4%増の水準であるが、アナリストの予測を下回って減少したとして買い材料に使っている。上げ相場の常であるが、1979年12月米国大使館員がイランで人質にされた後、当時原油先物相場は、バレル50ドルを突破したが、インフレ率を勘案すればバレル98ドルに相当すると相場を煽っている。
米ガソリン在庫が減少したとの発表のあと、無鉛ガソリン相場がガロン2セント上げ、2.2825ドルで取引された。暖房用原油相場も連れ高した。夏場のドライブシーズンに入ったこと、ハリケーンも控えて投機家にしてみれば値上げの材料にこと欠かない。
7月13日、NY株式市場は,原油先物相場が史上高値を更新したことを嫌気して、ほぼ全面安の展開となった。NYダウは、前日比166ドル値を下げ、10,846ドルで取引を終了した。
年初来一貫して上げてきていた運輸・航空株価指数が原油高を嫌気して2.7%値下がりした。
ウオルマート株約2%安、ディズニー4%安とNYダウ採用銘柄の下げが大きく影響した。ナスダック、S&P500種、小型株ラッセル指数いずれも値下がりした。特にナスダックは昨年11月の水準まで値下がりし株価全般の先行き不透明感を増幅させているとWSJ紙は指摘している。
ルノーとの統合話が煮詰まりつつあるGM株は4.4%安、配当50%カットを発表したFord株も4%値下がりした。米国といえば自動車産業、なかでもトップのGMに統合話であるから、米国人のプライドは大きく傷つけられているようだ。
一方、金相場はオンス3ドル小幅高の654ドルで取引された。米債券相場は、地政学リスクの高まりでむしろ資金の避難先として買われ値上がりした。利回りは米10年物国債で年5.075%へ低下した。
他に話題は無いのだろうか。日本は相変わらず北朝鮮問題である。不思議な国である。(了)