ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

英銀行、ノーザンロック国有化好感、欧州株急反発(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-19 08:43:25 | 経済学
 2月18日、欧州株式市場は、英国第5位の銀行、ノーザンロック(NorthernRockPLC)を、一時的に国有化すると、英ブラウン首相が前日の記者会見で発表したことを好感して、全面高の展開になった。NY市場はPresidents Day祝祭日のため取引はない。

米東部時間午後4時20分現在、ダウジョーンズ600欧州株価指数1.5%,英国FTSE指数2.75%,ドイツDAX指数1.98%,フランスCAC40株価指数1.89%それぞれ大幅値上がりした。個別銘柄では、カタール政府が、スイス銀行に株券を集めるとのニュースのあと、CreditSuisse株は3.2% 上昇した。

一方、サブプライムローン関連で大幅欠損を出した、ドイツのIKBDeutscheIndustriebankは18% ,フランスの銀行SocieteGeneraleは1.6%,昨年10~12月決算でサブプライム関連で1兆5,000億の欠損を出し、格下げ発表を受けたUBSは2%とそれぞれ値下がりした。

今回のノーザンロックへの英国政府の決定に伴い、サブプライムローン問題の解決に向けて、公的資金の投入で、動き易くなるのではないかとのとの一部観測から、投資家に安心感が広がり、今朝の株価反発に繋がったと見られている。

2月18日、ブラウン英首相は、「安定(stability)はわが国の合言葉である。国有化によって、安定を確保し、預金者と納税者を保護するために、国有化を決めた」と語った。ダーリング英財務相は、「救済のため緊急国有化の法的措置をとる」と発表した。

 今朝のWSJ紙によれば、ノーザンロック銀行は、昨年9月、サブプライムローン問題をきっかけに巨額の損失を発表した。英政府は、その後、資金連合体のヴァージングループ(RichrdBranson’sVirginGroup)と救済策を協議していた。事実上倒産状態にあったが、事態を放置すれば、サブプライムローン問題の被害が広範囲に拡大すると判断したようだ。

 ノーザンロック株は、月曜日の2月18日から取引停止となった。今回の政府発表により、ノーザンロックの約1万人の 株主連合は、株券が紙くずになるとして、英国政府に国有化に反対した。野党である英保守党は、不透明な住宅市場に1,000億ポンド(約21兆円)を投入することは納税者の利益に反する行動であると反対声明を発表した。

 一方、日本の鉄鋼大手がブラジル鉄鋼石65%値上げを呑んだとのニュースが、欧米のメディアでも大きく取り上げられた。中国その他の鉄鋼メーカーも追随するだろうとWSJ紙も書いている。鉄鉱石に限らない。資源国は完全に売り手市場に転換した。小麦、大豆、トウモロコシなど食糧も同じである。不毛の国会審議は国民の無力感を象徴している。(了)

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隠れ家

2008-02-17 18:37:43 | 情報や案内及び雑談



今年は正月から忙しくて、やっと、やっと何もしなくていい一日ができた。

そんな時は、「隠れ家」へ行くようにしている。(^_^;)
昼過ぎから少しずつ料理をつまみながら、ビールを飲んだ。

4月いっぱいまでは時間がつくれないと思っていたので、何となく嬉しい。

一日ぐらいゆっくりしてもバチは当たらんだろうと思いつつ・・・。


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穀物国際相場急騰は、他人事か(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-16 12:31:51 | 経済学
 2月15日のウオールストリートジャーナルは、一面トップで、米国経済は、全体としては、リセッションのがけっぷちに向かって直進しているが、穀物相場急騰で、米中部の穀倉地帯は、ブームを謳歌していると掲載している。

 春作小麦の値段は、2月14日、ブッシエル18.53ドルと過去最高値を更新した。トウモロコシは、5ドルを越え、大豆は、13ドルを突破、それぞれ一年前と比べて、ブッシエルあたり、2倍以上値上がりした。

 農家の実収入は、ここ10年平均で、611億ドルだったが、08年には51%増の923億ドルと予測されている。地域の失業率は平均以下であり、住宅ブームが依然として続いている。CreditSuisse,食糧問題アナリスト、RobertMoskow氏は、「農業の黄金時代がやってきた」と語った。「トウモロコシのブッシエル2.10ドル時代への逆戻りはないだろう」とMoody’sEconomy,ディレクター、MikeHelmar氏は話したとWSJ紙は紹介した。

 国連食糧農業機構(FAO)直近のレポートで、08年1月の食料の国際相場は、前年同月比83%上昇した。セネガル、メキシコなど低所得国では、穀物高騰と品不足から、暴動が頻発していると報告している。

 ネブラスカ州中部、アルビオン(Albion)は、人口2000人以下の群であるが、新築の家が次々建てられ、エタノール工場が建ち、24時間制の歯科医院が開業、昨年11月には宝石店、次いで農家資本のスターバックスのコーヒー店で開店一周年記念をお祝いした。

 トウモロコシ、大豆農家、55歳、BradBeckwithさんは、「アルビオンのビズネスは、いまや、沸きたっている。土地の賃貸料、種子、肥料、燃料代が上がったが利益がでている。」と話した。同じく農家、49歳、JerryCarderさんは、「農家は大金が出来た。4万ドル(430万円)の2008年型、メルセデスベンツML350を買った」と話した。

 アイオワ州、ニュートンで9,000エーカーの耕地を持つ、トウモロコシ、大豆農家、BillTalsmaさんは、「世界経済全体が沈没してしまうと、穀物も酪農も成り立たない。アメリカから輸出が止まり、米国以外で金が枯渇すれば、豚の餌代も払えなくなるだろう。今はいいが、お金は使わないようにしている」と話したとWSJ紙は紹介している。

 日本では、農水省が、小麦の売り渡し価格を、今年4月から30%値上げすると発表した。国際相場は、2倍、3倍のスピードで値上がりしている。税金で小刻み補填するのもいいが、早晩、行き詰ることが目に見えている。お金をいくら出しても食糧が手に入らない時代が
意外に早い時点で日本列島を襲うかもしれない。穀物急騰は他人事ではないであろう。(了)

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リチャードクー講演

2008-02-16 00:38:50 | 経済学



リチャードクー講演

江嵜企画代表・Ken



 リチャード・クーさんが、サブプライムローン問題をどのように捉えておられるか知りたく、大阪の京セラドームで開かれた、大手証券会社主催のセミナーに出かけた。
 
9時受け付け、10時開演だったが、少しでもいい予約席で話を聞きたかったので、8時40分過ぎに現場に着いた。開演までの小1時間は、ゴールドマンザックス証券≪米国の立場≫とドイツ証券≪ユーロ圏の立場≫のブースで、当然ながら、それぞれのお国が将来をリードするという視点でのミニ・解説を聞いた。

 リチャード・クーさんは、今、世界で、まともに機能している金融市場は、日本だけだと、口火を切った。

 「戦後はじめての、最悪の不況」と言ったという、ジョージ・ソロスの言葉が紹介された。
米国の住宅の値段は、この先まだまだ、下げ続けるだろうから、サブプライムローン問題の解決には、少なくとも2~3年はかかるだろうと、悲観的だった。
 
 中国産餃子が入っているかもしれないというだけで、誰も餃子を食べなくなった。
それと同じで、サブプライムローンに関連した商品を扱っている金融機関と言うだけで、誰からも相手にされなくなった。世界トップの金融機関がアラブや中国の資金に頼らざるを得なくなったのもそのためだ。
 
 解決の方はひとつある。それは日本がかって経験した、政府資金を投入することである。
ところがアメリカの世論がそれを許さない。バーナンキさんは、この先、利下げをゼロ金利まで続けるだろう。多少の効果はあるだろうが、抜本的な解決に繋がらないと話した。
 
 日本については、内閣府による「国民生活に関する世論調査」で、「お宅の生活
は、これから先、どうなっていくと思いますか」という質問に対する回答の割合が、「悪くなっていく」29.1%、「良くなっていく」8.3%の数字が、全てを物語っていると説明した。
 
 財務省「通関統計」によれば、中国からの輸入(労働集約的)が「中国への輸出」(資本集約的)を上回っている。日本の10倍の人口の国が、日本の10分1の給料で、日本からの最新鋭の機械を使って出来た製品を日本が輸入している。これが日本の現実である。
 
 日本では面白いことを言う人間は変人といわれる。日本は、まだ、変人が主流になっていない。
変人が主流にならないと、消費も増えない.。株も上がらないと結んだ。
 
 ゴールドマンザックス証券の話では、日本の輸入率は、石炭100%、石油99.7%である。
自給率は、牛肉43%、穀物28%、大豆5%である。円安の危機に備える必要があると、外貨への分散投資を勧めていた。
 
 ドイツ証券のブースでは、通貨ユーロが着実に力を付けてきていると話していた。
 
 日本人はひたすら郵便貯金である。国民のなけなしの預金を彼らは何で運用しているか。
日本国債と米国債による運用が大部分である。
 
 どこの講演会でもそうだが、筆者も含めて、老い先短い老人が会場を埋め尽くしている。
50年、100年先の日本の行く末を考えて施策を講じる政治家の出現が待たれてならない。(了)


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1月米小売0.3%増好感、ドル108円、NYダウ178ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-14 20:17:45 | 経済学
NY外国為替市場で、ドルが対円で買われ、1ドル=108.15円前後で取引された。ドルは、対ユーロでも一時、買われたが、1ユーロ=1.4582ドル前後の小動きに終始した。

 この日の為替市場では、米商務省が、08年1月の米小売高が、前月比0.3%増加したと発表後、低金利の円を買い、利回りの高い通貨を買う、円借りキャリートレードが活発で、ドル買いにドライブをかけたと、今朝のWSJ紙は解説している。

 NYダウが、米送りが増加したことを受けて値上がりし、前日比1.5%高、178ドル上げて、12,552ドルで取引を終了したことも、円キャリートレードを刺激した。

 このところの円ドル相場の傾向を見れば、NYダウが上がれば、円を売り、ドルを買う。結果、ドル高・円安に動き易い。逆に、NYダウが下がれば、ドルを売り、円を買うから、ドル安・円高となるパターンが定着している。

 日本では、庶民レベルでも、現在の預貯金金利が異常に低いことに、麻痺している。いや、諦めている。ところが、米国が3.0%に利下げしても十分利ざやを稼ぐ金利差がある。リターン確保に向けて、瞬時の取引に命を掛けている、資産運用担当者を責められない。

 NY原油(WTI)先物相場は、バレル49セント高、93.27ドルで取引された。EIA(米エネルギー情報省)が発表した、直近の米原油在庫が、5週連続で増加したが、アナリストの予測以下だったことを好感して相場を下支えした。

 パリに本部を置くIEA(国際エネルギー機関≫は、08年の世界の原油需要は、米国景気減速から、1月の日量198万バレル増を170万バレル増へ下方修正した。これは相場の先行きには悪材料である。

 ところが、現実の原油相場は底堅く推移している。これは、ヴェネズエラが、エクソンがらみで、米国向けの原油輸出を停止したこととナイジエリア油田(シエル石油)でのストライキスを供給不安材料に利用したことが影響している。

 読売新聞関西版、投書欄(2月14日付け朝刊)に、74歳、無職男性の意見として、「過度の投機へ対策を急げ)のタイトルで、「節度のない巨額の投機マネーを市場任せにして、なぜ暴走させたままにしておくのか」と書いていた。

 日本では、一年間、お金を預けていても、手取りで金利は0.1%もつかない。異常な低金利が、世界的な金余りの中、為替市場のひとつのかく乱要因になっていることに、なぜ目を向けないのか。不思議である。(了)

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中国買い、石炭相場急騰に拍車(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-13 11:28:33 | 経済学
 2月12日の米紙経済紙、ウオールストリートジャーナル一面トップ記事には、「中国、石炭急騰に拍車」という見出しが躍っていた。中国の石炭の手持ち在庫は10日分のみとの情報もある。石炭相場は、2月11日の豪州積み出し値段で、トン125ドルと1月25日から34%上昇、07年1月対比2.5倍である。

 中国が買い始めると、極論すれば、全ての値段が上がる。逆に、中国が大量に供給する商品は値段が上がらない。中国大増産の結果、現在、キロ1ドル40セント前後といまだ浮上できない、ポリエステル綿でさえ、十数年前、中国買いを材料に、キロ5ドルまで急騰した。日本の合繊メーカーの現在の姿は、中国問題とは何かを、わかりやすく教えてくれる。

 バレル90ドル台が常識になった原油相場も、中国買いが入る1993年までは、バレル15ドル前後で10数年間低迷していた。1994年から中国は、発電用にディーゼル用油を積極的に輸入し始めた後、原油相場は上昇トレンドに入った。

 「石炭相場急騰は、原油相場の再来か」と、今朝のWSJ紙は小見出しをつけた。中国は、2007年前半までは、石炭の輸出国だった。それがネット輸入国に転換した。その瞬間から、石炭相場急騰が始まった。中国は世界の石炭消費の25%を占め、さらに消費拡大が予測される。特にここへ来ての急騰は、1月末の大雪と電力不足が拍車をかけた。

 アジアへの石炭供給基地、オーストラリアでは、中国ラッシュにより、積み出し港が機能麻痺を起している。石炭生産国の南アフリカは、自国の電力不足のため、欧州向け輸出をカットした。同じく石炭生産国のロシアでは、貨車が不足して、輸出が減った。

 日本は、世界最大の石炭輸入国である。新潟地震後、原子力発電にブレーキがかかり、発電用の石炭重要が倍増している。火力発電が主力のインドの石炭輸入が増加している。インドネシアでは、良質石炭の輸入を始めた。欧州が、質が落ちるとして敬遠していた米国炭を買い始めた。背に腹は代えられないのであろう。

 米国の石炭積み出し港、ボルチモアでは、07年は20%増加、08年は25%増えると予測している。チャイナブームは、米国の炭鉱労働者に職場を増やし、給料を上げた。InernationalCoalGroup,CEO、BennettHatfieldさんは、「これほどまでの活気は、経験がない」と話したとWSJ紙記事は紹介している。

 日本では、テレビ、新聞に報道されて始めて大騒ぎになる。ほとぼりが冷めるとすぐに忘れる。アレだけ騒いだ赤福が再開初日に長蛇の列ができた。船場吉兆も先週店を開けたが、予約客で満席だそうだ。深刻な石炭相場急騰も新聞に出てはじめて騒ぐのであろう。(了)

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G7後、アジア株安も、NYダウ57ドル高、原油93ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-12 10:04:45 | 経済学
 G7東京会議後はじめてのNY市場の動向が注目されたが、アジア株安、世界最大手保険AIGの欠損発表などの悪材料を消化して、引けにかけて値を戻し、先週末比57ドル高、12,240ドルで取引を終了した。

 NY外国為替市場では、G7会合の後、ECB(欧州中央銀行)、トリシェ総裁のタカ派的発言を受けて、対ドルでややユーロが買われ、1ユーロ=1.4520ドルで取引された。ドルは対円でも小幅売られ、1ドル=106.97円前後で取引された。

トリシエ総裁は、「コンパスの針は一本である。二本はない。物価安定に対する信頼を得ることが全てである」と話したとWSJ紙が紹介している。米国は昨年9月以降、FFレートを2.25%下げ、3.0%とした。カナダ、英国は米国に追随した。金融不安が消えない米国に至っては、米FRBは3月18日のFOMC会合で追加利下げの観測が出ている。

トリシエ総裁に限らず、必ずしも世界の金融当局の足並みがそろっていないことを示す記事がWSJ紙に出ていた。豪州中央銀行は、2月11日、「景気の下振れリスクは認められない。一方、インフレリスクが残っている。引き締め政策が必要である」と発表した。

アナリストによれば、3月4日開催の豪州中央銀行、政策決定会合で、過去最高の7.25%へさらに0.25%利上げを示唆したと解説している。ところ変われば、品変わる。金融不安に揺れる米国、資源高で潤う豪州との好対照を象徴するような動きである。

資源といえば原油である。NY原油先物相場は、ヴエネズエラ、チャべス大統領が、エクソンが政府資産凍結の動きに出れば、米国向けの原油輸出を止めると発言したこと、ナイジエリアのダッチシエル油田でのストの長期化から、供給不安を材料に値を上げ、バレル93.58ドルで取引された。

 2月11日付けのWSJ紙によると、Goldman Sachsのアナリストが、対顧客レポートの中で、世界の原油需要の40%を供給するOPEC内でタイトな状態が続く。その一方で、米国の金融緩和政策に加えて、開発途上国での旺盛な消費から、年末にかけて、バレル105ドルに向かうと指摘していると紹介していた。

 ドルの反面教師である、金相場は、NY先物市場で、ドル先安を見越した動きから、オンス4.50ドル上げ、926ドルで取引された。プラチナ、パラジウムは共に最高値を更新した。
トウモロコシ、小麦、大豆も史上最高値を更新している。

 日本は資源輸入国である。政治家は,真摯に、日本国民に具体的な展望を示すべきだ。(了)

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素晴らしすぎたコンサート

2008-02-12 10:02:43 | 情報や案内及び雑談



10日(日)の6:30から六本木のサントリーホールで開演された 「三姉妹演奏会」 のコンサートは、山下輝彦教授の司会で始まった。
山下輝彦教授は慶応義塾大学の中国語専門。

14年前のNHK中国語講座で劉鋒先生と成燕娟さんを紹介したくれた先生で、たまたま私もその番組を見ていて、ビデオに撮って何度も何度もビデオを見ていましたので、一瞬にその時の状況が甦ってきた。

そんな回想の中演奏が始まった。

最初は中国のお祝いの時に流れる「花好月園」は
二胡:劉鋒(Liu Feng)
揚琴:成燕娟(Cheng Yanjuan)
揚琴:魏ウェイ (Wei Wei)
による三重奏。
この曲はいかにも楽しく踊っているような場面が浮かびあがってくる曲で、この曲を演奏している時には、奏者も楽しそうに見えるからおもしろい。

「花好月園」に続いて、
「茉莉花」編曲:三姉妹
「雪祭」作曲:金士友
が演奏された。

そして最近とってもスマートになった成さんによる揚琴独奏で、
「葡萄塾了的季節」
「蘇武牧羊」

次いで「奇跡の二胡」という異名をもつ劉鋒先生の独奏で、
「江河水」には揚琴の伴奏がはいり
「三門峡暢」にはピアノの伴奏がはいった。
ピアノ:三界晶子(Mikai  Shouko)
と、どんどん曲が流れていく・・・。

そして、金士友先生作曲の「念」。
この曲を最初に聞いたのは何年も前ですが、その時には正直言って何の場面も想像することができなかった。
哲学者であり作曲家でありオーケストラの指揮者も経験している先生の曲なので、素人がわかるわけはないのですが、あの時にコンサートを企画した久保田さんから、「阪神大震災の追悼曲として奈良の法隆寺に奉納された」とも聞かされていたのに全然感情が出てこなかった。

しかし今回は違った。
あの災害の中をさ迷い歩く中、道端で倒れている人や冷たくなった人、そして土嚢のようにトラックの荷台に積まれた人々、わが子を抱いてよろめき歩く母親、
・・・暗い話になるので止めときましょう。

と、ここで第一部は終わった。

第二部は琵琶の独奏でピアノの伴奏がはいる「梁山伯與祝英台」から始まったのですが、黒のベルベットに着替えた魏ウェイさんが舞台にあがってくると、会場から「おー!」という低い歓声が聞こえた。
魏ウェイさんにもその歓声が届いたらしく、軽く、にっこりと、笑顔を見せていた。(´―`)

この曲は悲恋物語で、中国では「知らない人はいない」というぐらい有名で、確か日本のテレビでもアニメで放映されていた記憶がある。
チャキチャキ娘で、「男らしい女性」の魏ウェイさんが、悲恋物語のなが~い、なが~い曲を演奏するのも不思議な感じがしたのですが、反動形成かな?と考えたら自然に打ち解けていった。

そして再び艶やかな衣装に着替えた三方が登場して三重奏、
金士友先生作曲の「西部情歌」に始まり、
金士友先生編曲の「関東夜曲」
三姉妹さん編曲の「牧羊曲」
金士友先生編曲の「楽しいローソ」で、フィナーレを迎えた。

しかし、そこで終わるわけがない。
そう、アンコール、アンコール、の拍手が鳴りやまない。
再び三姉妹が出てきて、日本の「涙そうそう」を演奏してくれた。

曲が終わると司会の山下教授が出てきて、
「寂しい曲で終わるよりは、楽しい曲で終わったほうがいい」と提案し、再び劉先生が光り輝く「賽馬」が超特急、超スピードで演奏された。
時間の関係で超特急演奏されたのではない。

三姉妹の感情が最高潮に達し、会場のお客さんの感情も最高潮に達したので、その波長が演奏のスピードを上げたのだ。
まるで機械のような速さで・・・、
一番前の席に座っていても彼女らの手の動きを見ることができないぐらいの速さだった。

演奏が終わり、観客が帰る時には、三姉妹も入口に出て観客にお礼のサービスをしていた。




観客の中に、俳優の宍戸ジョーさんもいた。
私が18才の頃憧れていた人。
初めて本物を見た。
嬉しかった。♪♪♪~ (^○^)  ♪♪

それを話すと長くなるのでここらで止めときますが、観客を見送った後は再び舞台裏に帰り「打ち上げ」となったのですが、打ち上げには何故か私も参加させてもらっていた。




司会者からも解説がありましたが、今回のコンサートで大切なことは、「自分たちが演奏したい曲を披露して、中国の民族楽器の奥深いところを知って頂きたい」というのが目的だったらしい。

確かに!
招聘されての演奏は、主催者からの注文曲に応えなければならないので、その時はアーチストでありながら、「仕事」という辛いところがあるに違いない。

実に素晴しいコンサートだった。\(^O^)/

実に素晴しいコンサートだった。ヽ(^o^)丿

ありがとうございました。


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G7東京会議閉幕、具体的「処方」出ず(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-11 03:25:17 | 経済学
東京で、2月9日、開かれたG7,財務相、中央銀行総裁会合では、新聞情報によれば、半日討議したあと、何一つ具体的な「処方」を出せず、散会したようだ。

金利面でなにか動きが出るかとの期待も一部にあったが、ECB(欧州中央銀行)のトリシエ総裁は、EUの利下げ期待に、冷や水をかけたと今朝のWSJ(ウオールストリートジャーナル)紙は伝えた。

WSJ紙によると、トリシェ総裁は、「我々は、利上げを求めなかったが、同時に、利下げも求めなかった。これら2つのメッセージを、観測筋に、等しく、理解されることが重要であると思う。ECBは、インフレ対策に専心する。」と明言と伝えた。

ECBは、政策金利を、4.0% 据え置きを決めた。その際、トリシェ総裁は、「ユーロ圏経済は、鈍化しつつあり、景気の不透明感は、通常見られなく強い。ECBは、この先数週間の景気動向を、継続して、注意深く見守る」と語っていた。

G7会合のあと、ポールソン米財務長官は、「米国は、米国以外の諸国に内需拡大を目的とした財政政策を求めない。金融市場で起こっている問題を最小限度に食い止め、世界景気全体へ波及させないかについて我々は討議した。」と話したとWSJ紙は紹介している。

日本代表は、G7各国は、金融問題に対して、協調して行動する(working together)との文言を共同声明に盛り込みたかった。しかし、G7は、同調できなかった。これは、驚きではないとWSJ紙は書いている。ヨーロッパ経済は、比較的、良好に推移している。日本は、GDPの150%の負債を抱えている。米国は、8日間で1.25% ,昨年9月以降都合、2.25% 利下げした直後だからだと解説していた。

G7声明文は、原油高にも触れ、原油増産を求めている。皮肉にも、2月9日、NY原油先物(WTI)市場では、4.2% 急騰、バレル91.77ドルで取引された。

声明文は、為替レートについて、人民元のさらなる弾力化を訴えているが、全くインパクトがない。ドル、ユーロ、円には、一切言及していない。現状を容認していると解釈できる。

G7と直接関係はないが、2つの記事が小さく、2月9日、一般紙の夕刊紙面に出ていた。一つ、小麦最高値更新、小麦在庫が、60年ぶりの低水準との米農務省の発表。二つ目は、インフレの反面教師、金相場、オンス910ドルへ再び反発との記事である。

G7の日本での開催は8年ぶりという。日本国民は、朝から晩まで、中国餃子である。(了)

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研究員と呼ぶことにしました

2008-02-10 10:15:01 | 情報や案内及び雑談
きのうから来た研究員は、若いので「研究生」と呼んでいたのですが、今朝来たメールに「研究員○○」と書かれていたので、きょうから「研究員」と呼ぶことにしました。(^_^;)

こちらの研究員は孫のような年齢ですので、緊張で疲れてしまわないように、金曜日に来てくれる研究員にお願いして手伝ってもらうように段取りしてあった。

仕事が終わってから時間があれば食事でも、と誘ってみたのですが、
「雪で帰れなくなるかも知れませんので、きょうは失礼させて頂きたいのですが・・・」
と言うので、
「そうですね、そのほうがいい」
と家路についてもらい、「スムーズに帰れるかなー」と気にしながらも、金曜日の研究員と常勤のスタッフを誘って食事に(飲みに)行った。




そこでの話によりますと、やっぱりかなり緊張していたそうで、「お昼も咽喉が通らなくて残してしまいました」と話していたそうです。(^o^)

そう言えば、一緒にお昼に行ったのですが、
「済みません、残してしまいました」
と言っていた。
私もダイエットのためによく残すので、この子もダイエットだろう、と思い
「いいよ、いいよ、無理して食べる必要なないからね」
と言ったのですが、真実は「緊張」だったらしい。

でも、残したことを気にしてスタッフに話していたというのだから、
「もったいない」という言葉を厳しく教育されたことがよくわかる。

現在のスタッフも手伝ってもらった研究員も、そういう教育をきっちりされているので、お互いは今後もきっと上手くいくに違いない。ヽ(^o^)丿

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