ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

原油113ドルでシートベルトをはずさないで戴きたい(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-18 10:48:52 | 経済学
 原油相場はじめ一連の商品相場が大きく調整をいれてきたことが、インフレを抑え、特にアジアはじめ開発途上国は歓迎している。足元が怪しくなってきている世界経済に希望が出ていると8月18日付けWSJ紙でバンコックからPatrickBarta記者、サンパウロからJohnLyons記者が連名で商品相場の値下がりを前向きに捉えてレポートしている。
 原油相場は、先週末バレル1.24ドル下げ113.77ドルで取引を終了した。これは年初の高値から22%値下がりである。米の国際相場は5月の高値トン1,100ドルから600~700ドルへ40%値下がりした。食用油も3月にピークをつけたあと40%近く値下がりした。小麦、銅はじめ多くの一次産品が値下がりしている。
 ただ、エコノミストは楽観していない。商品相場は地域紛争や予期せぬ災害が起こると簡単に反転上昇する。仮にこの先値上がりがないとしても、多くの商品が1~2年前と比べれば異常に高い。例えば米の値段も2007年の2倍であると指摘していると紹介していた。
 しかし、商品相場急落は、インフレ高進で利上げを迫られていた主要国の中央銀行に利上げ圧力を減らすことが出来る。米国のインフレ率は今年7月17年来の高率の5.6%を記録した。一次産品の値さがりで米国の輸入代金がさらに減り、インフレ率を下げるだろう。
 一次産品の輸入に依存している国が多い開発途上国にとって支払い代金を減らす。原材料コスト低下は多くの企業経営者にとっても朗報であると指摘している。
 一方、マレーシアは値上がりした一次産品を売って10年前歳入の10%だった輸出の稼ぎが40%まで拡大した。マレーシア政府はタナボタの収入で橋を作り、医療制度充実にお金をまわした。アルゼンチンやヴェネズエラも一次産品高騰の恩恵を受けていた。特にアルゼンチンはGDPの55%占める借金返済を進めていた。
 中国の消費者物価指数は2月、8.7%だった。現在6.3%である。一次産品相場の値下がりでこの先中国のインフレ率はさらなる低下が予測される。ブラジルの財務長官、Guido
Mantega氏は、「全ての物価が値下がりしている。7月のインフレ率は6.4%へ低下した」と一次産品値下がりは利上げにブレーキをかえると歓迎している。
 2日前の少し古い記事だが、WSJ紙は、OPECが9月9日ウイーンでの総会で生産枠(日量3,260万バレル)を据え置くか減産するか討議するかもしれないとテヘラン発でRoshanakTaghavi記者がレポートしていた。世界の原油生産量は日量8,700万バレルでOPECは37%を占める。影響力低下は否めぬが原油相場にインパクトを与えるであろう。
 ロシアは日量980万生産しサウジの日量1100万に次ぐ世界第2の産油国である。今朝のWSJ紙にはロシアのコメントはないが、プーチン大統領が大口をたたけるのも原油高騰が背景にあるからである。ロシアが10年前は破産国だったことを彼は忘れていないだろう。
 日本は原油を日量550万使う消費大国である。120日以上の備蓄があるから放出してガソリンの値段を下げたらいいとある評論家が昨日のテレビ番組で暴言を吐いていた。米国は日量2,000万バレル使う世界最大の原油消費国である。その国が備蓄に手をつけない。
 日本でも原油がバレル113ドルへ下がったと騒いでいる。昨年1月は50ドルだった。円相場も1ドル=110円へ値打ちが落ちてきた。シートベルトをはずさないで戴きたい。(了)

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金メダルが銅メダルに化けた?!ドル相場堅調で金相場急落(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-17 09:15:57 | 経済学
 経済とからだの健康には共通点が多い。血液とお金の関係に置き換えて考えるとより身近になる。血液の流れが悪くなると病気になる。お金の流れが悪くなると経済がおかしくなる。
 お金の現象は為替、原油、金利の動きに現れ易い。3つの要素が上になり下になり、お互いがグー、チョキ、パーの関係のように、相互に反応し合いながら相場を作っている。
 NY外国為替市場で、先週末の8月6日、ドルは値上がりし、1ユーロ=1.4673ドル、1ドル=110.51ドルで取引された。ポンドは、11営業日連続で下げた。特に7月から8月にかけてドルは対ユーロ、対ポンドで8%、対円で6%値上りした。
 ドルはここ7年ばかり特に対ユーロでの値さがりが続いていた。2000年10月に1ユーロ=83セントだった。それが今年7月に1ユーロ=1.60ドル台を天井に下げに転じた。特にポンドの値下がりがきついと今朝のWSJ紙は指摘している。
 NY原油先物市場で原油(WTI)相場は、先週末比バレル1.24ドル値下がり、113.77ドルで取引された。原油はドルの先安を見越して売られ、終値ベースで最高値のバレル145ドルを記録した後ドル堅調地合いへの転換で原油相場はドルと背中合わせで下落している。
 ドルが下げれば原油が上がる。上がるから買いが入る。買われるから値段が上がる。現在は全く逆で、ドルが上がるから原油が下げる。下げるから売りがかさむ。売りが増えるから原油相場が値下がりする。これと同じパターンが金相場に現れている。
 今朝のWSJ紙を読んでいたら、書き出しに「一晩で金メダルが銅メダルに化けた」と書いた。NY金先物相場が、先週末トロイオンス22.20ドル、2.7%下げ786ドルで取引された。年初につけた最高値が1003ドルだった。銀もこの日9.9%急落した。
 金メーカーは金相場先高を見越して巨額の資金をヘッジ買いしていた。相場急落でそれが裏目に出た。業績悪化は株価に出る。損害額最大の3位のAngloGoldAshsntiの株価は35%、トップメーカーBarrickGold24%,2位のNewMontMining15%年初から値下がりした。
 バーナンキ米FRB議長は、今年6月、米議会で証言し、ドル相場下落は輸入インフレに圧力をかけると発言した。8月15日、米労働省は、7月の米消費者物価指数はここ7年で最高の5.6%増加したとの表が金、銀相場急落の引き金となったとWSJ紙は指摘した。
 ドルはなぜ上がるのか。米国経済が好転したわけはない。米国経済と一帯の日本とヨーロッパの今年第二4半期の経済成長鈍化が背景にある。米国景気は当面回復しない。ユーロ圏の利上げ懸念が消えた。日本のゼロ金利も続く。金利差からドルが相対的に買われやすい。ドルの一方的な売りの流れの反動も重なった。食べ過ぎが健康によくない好例だろう。
 血液が血管(パイプライン)の中をさらさらと春の小川のように流れなくなるとどうなるか。脳血栓、脳溢血はいずれも血液が詰まって起こる病気である。米FRBは短期の目標金利を実質ゼロ金利まで下げた。しかし返済力の乏しい借り手には高利で貸し続けている。
 日本でも多くの金融機関に貸し渋りが目立つようになってきているという。ゼロ金利でも借り手がいない一方で、1円でも借りたいところには金融機関は逆に警戒感を露にしてお金を貸さない。血液(お金)が流れ難くなるから病状は悪化する。病人の数は当然増える。
 ドル堅調で金相場急落。金メダルが銅メダルに化けた話は笑い事で済まされまい。〈了〉

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全国高校野球大会・夏の甲子園風景(スケッチ&コメント)

2008-08-16 08:47:04 | スケッチ


全国高校野球大会・夏の甲子園風景

江嵜企画代表・Ken



 夏の甲子園も早くも14日目迎えてこの日はベスト4を決める準々決勝戦である。地元東兵庫代表の報徳学園と北大阪代表の大阪桐蔭が出るとあって超満員が予想された。
 試合開始1時間前に阪神甲子園駅に着いたが、球場の前は当日キップを買う人で長蛇の列である。「間もなく売り切れます。その節はご容赦ください」と係りのひとがメガホン片手に声を枯らしていた。
 こうなれば下手に並ぶとまずい。頼りは無料の外野しかない。球場を半周して入って見渡すと内野外野ほぼ満員である。ガソリン代が上がって今年の夏は「安・近・短」と聞いていたがここまで人が入るとは頭になく見通しの甘さを嘆いても時既に遅しである。
 バックネットがほぼ正面に見えるスコアボードを右に見る位置に空席が残っていたのを幸いにいつものようにスケッチをはじめた。
 銀傘の上に右からダイエー甲子園店から左へホテルNOVOTEL甲子園、ついで甲子園ホテルの看板が見えた。
 母校K高校のグランドがあったところにダイエーが、そして校舎があったところにノボテルが建っている。グランドは春夏と高校野球大会のとき試合前の代表校の練習場だったことが懐かしく思い出される。
 冬の体操の時間には甲子園球場を一週半走ったことも今となってはなつかしい。
 8月15日は敗戦記念日である。第二次世界大戦では310万人が命を落とした。生前筆者を大変かわいがってくれていたという叔父も満州からビルマ(現ミヤンマー)へ転進、激戦地メークテーラーで戦死した。
 正午にサイレンが鳴って起立、戦没者を慰霊して1分間の黙祷を捧げた。
 第一試合開始前旧制和歌山県立海草中(現向陽高)の左腕で、1939年の全国中等野球大会で、全5試合完封勝ち、準決勝、決勝で大会初のノーヒットノーランを記録、45年3月、24歳で戦死された嶋誠一さんの表彰式が行われた。
 試合の方は、報徳が中盤までは近田投手の打たれながらも粘り強い投球でゲームを作っていたが、連投の疲れが出たのであろう二度のワイルドピッチも禍いして4-7で報徳が大阪桐蔭に敗れた。
 いま日本は平和を謳歌している。いまの日本が多くの同胞の尊い犠牲の上に成りたっていることを、大人の責任として、若い世代に語り継いでいかなければならないとの思いを新にして甲子園球場を後にした次第である。(了)

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ドル堅調1ユーロ1.47ドル、原油115ドル、NYダウ82ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-15 08:58:41 | 経済学
 8月15日は敗戦記念日である。13年前の震災のとき、阪神青木駅近くのさる老人が今朝の地震は本当に怖かった。しかし、空襲のときと比べたら楽だ。あの時は頭の上から焼夷弾と爆弾が降ってきた。特に焼夷弾が怖かった。町全体が一瞬の内に火の海になったと話した。
 神戸という町はわずか70年の間に大水害、米軍の空爆、阪神淡路大震災と3度の大きな災難を経験した。こういう事実を出来るだけ多くの子供達に語り継がなければならないと思っている。大人が魂をこめて語れば子供は目を輝かせて大人の話を聞いてくれる。
 語り継がなければならない相手の子供の数が日本でどんどん減っている。今朝のCNNテレビを見ていたら、あるコメンテーターは、日本は世界経済のなかで力を失っていくだろうと話していた。神戸でもセミの声は年々うるさくなる一方だが、子供の声が街から消えた。
 日本という国はほぼ100%の資源を海外からの輸入に頼っている。小麦やトウモロコシや大豆といった身近な農産物の国際相場がわずか2~3年の間に2倍、3倍に値上がりした。2割、3割の値上りでも苦しい。2倍、3倍の値上りだという認識が日本人に欠落している。
 食べ盛りだった7歳のころのひもじい思いは忘れることが出来ない。姫路の奥に縁故疎開したが、母が嫁入りのときにもって来た着物はコメに全て消えたと母からよく聞かされた。仏作って魂入れずということわざがあるが、食糧に事欠いた経験のない政治家が今の日本を動かしているから、日本では特に農政が魂抜きになってしまったのかもしれない。
 40年近い前、日本はオイルショックに見舞われた。トイレットペーパーを求めて鬼のような顔をして多くの主婦はスーパーに行列を作った。値段が上がるのも怖いが物が手に入らないことが人をいかに恐怖に追い込むか。その見本のような光景だった。
 1970年、石油の値段はバレル2ドルだった。それが8ドルになったときが第一次オイルショックである。ただ、供給が潤沢だったことがわかり時間の経過と共に正常に戻った。当時為替は1ドル=308円だった。原油はバレル115ドルへ上がったがドル110円である。
 なぜ原油相場が値上がりしたのか。ドルの値打ちが下がったからである。自国通貨の値打ちが下がって喜ぶ国民はおそらく日本人だけだろう。戦争に負けてこのかた60年近く輸出で稼いで生計を立てていたため円が安くなることが国益だと日本人は勘違いしている。
 NY外国為替市場で、8月14日、ドルが対ユーロで買われ、1ユーロ=1.4777ドルで取引された。ユーロの対ドルでの値下がりの影響を受けて、1ドル=109.50円で取引された。ドルはポンドに対しても買われ1ポンド=1.8666ドルで取引された。
 NY株式市場は、ドル上昇で原油が反落、原油反落を歓迎して、前日比82ドル高い、11,615ドルで取引を終了した。自国通貨の値打ちが少しでも上がると、外国からその分安く物を買うことが出来る。歯止めなく下げ続けていたドルに落ち着きが出てきた。大きな変化である。
 NY原油先物市場で、原油(WTI)はバレル99セント値下がりし、115.01ドルで取引された。物の値段は基本的には需給で決まる。特に供給不安が相場を上げるインパクトとして働く。加えてこのところの原油相場の値下がりが、安堵感を生み、ドル堅調を支えている。
 石油なしには生きられないという恐怖感が勝てるはずのない米国相手に戦争を始めさせた。8月15日に当り、お孫さんがおられる方は戦争とは何かを語り合って欲しい。(了)

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FW: 米農務省小麦、トウモロコシ、大豆値上り予測発表(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-14 08:53:49 | 経済学
 日本は小麦の90%を輸入している。輸入小麦のほぼ100%を政府が輸入して製粉会社に売り渡している。その売り渡し価格を10月から07年12月~08年7月の輸入価格を反映させて20%値上げするそうだ。
 農林水産省は製粉会社への売り渡し価格を昨年4月に1.3%、10月10%、今年4月に30%上げトン6万9000円になっているそうだ。昨年秋以降パンがだんだん小さくなってきていたが、ことしの春以降、たとえば食パンの値段などは確実に値上りしている。
 小麦もそうだがトウモロコシも様々な食品のなかに使われている。特にニワトリや家畜の餌に大量に使われているからむしろ小麦以上に身近な食糧かもしれない。
 米の農務省(USDA)が米国の今年のトウモロコシの収穫量が昨年の131億ブッシエル(35.2リットル)に対して天候の影響から123億ブッシエルに落ちると発表した。トウモロコシからエタノールを作ることを、農民票を確保するために、米国政府は米農業法を改正して2年前から奨励しているが、天候には勝てない。トウモロコシの国際相場は一時ブッシエル7ドル台まで急騰したあと現在一息入れて6ドル割れで推移している。
 投機資金が原油や金同様、商品市場から株債券などへシフトしたことが背景のひとつと見られている。しかし、米農務省のエコノミストはブッシェル5.40ドルをはさんで50セント幅の値動きの荒い相場が続くと予測していると8月12日のWSJ紙は紹介していた。
 トウモロコシの国際相場は3年前まではブッシエル2ドルで低迷していたから仮に5ドルでも2倍、6ドルなら3倍である。トウモロコシに限らず食糧の国際相場が2倍、3倍に値上がりしている事実を日本人は政治家はじめ一般国民もほとんど無関心である。
 タマゴの値段がなぜ上がるのでしようか。ニワトリのエサに使うトウモロコシの値段が上がったからである。ハムの値段がなぜ上がるのでしょうか。牛や豚のエサに使われるトウモロコシの値段が上がったからである。
 米農務省は米大豆の今年の収穫量は29.7億ブッシエルで昨年比15%増加すると発表した。ところが今年の平均価格は昨年のブッシエル10.15ドルが12.25ドルへ21%上がると予測している。
 米農務省は、米小麦の今年の収穫量が昨年の20.7億ブッシエルから24.6億ブッシエルへ19%増加すると発表した。大豆同様に小麦の国際相場は昨年平均のブッシエル6.48ドルから7.25ドルプラスマイナス70セントへ値上がりすると予測している。
 ここ20年、小麦は3.40ドルをはさんで上げ下げしていた。大豆はほぼ5.70ドルで安定していた。小麦も大豆も国債相場は既に2倍以上に値上がりしているが、米農務省はともに先高を予測している。
 一方、NY原油(WTI)先物相場が、8月13日、バレル3.42ドル値上がり116.43ドルで取引された。NY外国為替市場でドルが小幅売られ1ユーロ=1.4912ドル、1ドル=109.61円で取引された。ただ、1ポンド=1.8648ドルとポンドの下げが目立っている。
 日本は資源のほほ100%を輸入している。当たり前のようにパンや豆腐をいただいているが豆腐が食べられない時代が来るかもしれないことを子供たちに教えておいて欲しい。(了)

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Belgian Beer CAFE Barrel(スケッチ&コメント)

2008-08-13 10:23:12 | スケッチ


Belgian Beer CAFE Barrel

江嵜企画代表・Ken



ベルジアン・ビア・カフェ・バレル(06-6233-0450)へ久しぶりで出かけた。友だちのMさんが東京の職場から直接店に到着までの待ち合わせ時間を利用していつものようにスケッチをはじめた。
 午後6時前ごろから二人連れ、4人のパーティ、あるいは一人と客がはいりはじめ6時半過ぎにはほぼ満席になった。とにかく大変な人気である。
 先日新聞を見ていたらベルギービールが日本でブームだそうだ。データは不覚にも失念したが右肩上がりでベルギーからの輸入が着実に伸びていることがわかる。
 昨年末から年初にかけてベルギーを訪れる機会がありすっかりベルギーの虜になっている。料理もうまいが、なかでもビールが実にうまい。ベルギービール独特のふくらみがあるというか丸みのある感触が人気の秘密なのかもしれない。甘みを感じるという人もいるかもしれない。
 友だちが着くなり言うには店の雰囲気が実にいいという。第一印象は本質をつくものだが、最近ワイワイがやがやとやかましい店が増えた。特に大声を上げる女性が多くなったのはいただけない。
 画面右手のご婦人二人はいかにもキャリアウーマン風である。
 正面の柱右にご婦人の姿も見える。
スケッチ左正面はブルーのシャツを着た外人さんが仲間数人と実に楽しそうにビールを飲んでいたところ画面に描き込んで仕上げた。
 この店は地下鉄御堂筋線淀屋橋駅からゆっくり歩いて徒歩10分のところにある。
 お時間が許せばであるがお勧めのスポットのひとつかもしれない。(了)


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ドル対英ポンド、対ユーロで上げる、原油114ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-12 09:10:28 | 経済学
 原油はなぜ値下がりを始めたのですか?ドルが対ユーロで値上がりしてきたからです。なぜドルが対ユーロで値上がりし始めたのですか?ユーロ圏の景況感悪化でユーロ金利に先安感が生まれ、これ以上金利差が広がらないとのセンチメントが生まれたからである。
 今年7月までは現在起こっている現象と全く逆だった。米国の金利が下がる。金利が下がるからドル相場が下がる。ドルの目減りを防ぐためドル建て価格を上げる。ドル建て相場のシンボルのような存在の原油はドルの値下がりに合わせるように値上がりした。
 7月までと相場つきが変わった商品のひとつに金相場がある。金はドル相場が値さがりを続けるたびに値上がりした。一時トロイオンス1013ドルまであった。NY金先物市場で8月11日、金相場は36ドル4.2%急落、821.50ドルで取引された。
 原油相場の値下がりは米国株の値下がりにもブレーキをかけた。NY株式市場で、8月11日、NYダウは先週末の303ドル上げの余韻を残して小幅ながら48ドル高、11,782ドルで取引を終了した。原油相場の落ち着きは個人消費にゆとりを生むとの読みが相場を支えた。
 NY外国為替市場で、8月11日、英ポンドとユーロが対ドルで共に売られた。ユーロは対ドルで一時、今年2月来の安値である1ユーロ=1.4880ドルをつけ、結局1.4904ドルで取引された。ポンドは2006年11月以来の安値の1英ポンド=1.9071ドルで取引された。
 特に対ユーロでのドルの値上がりが目立つ。7月半ば1ユーロ=1.6040ドルだった。ドルは対ユーロでほぼ8%値上がりした。ドルは対円でも値上がりし、1ドル=110.17円で取引された。米株の反発も円売りドル買いの動きを支えた。
 NY原油先物市場で、8月11日、バレル75セント下げ114.45ドルで取引を終了した。北海ブレント原油も値下がりしバレル112.67ドルで取引された。カスピ海からヨーロッパへのパイプラインの通り道である「グルジア紛争」を無視しての値下がりである。
 NY原油相場は高値から8%値下がりし、ドルは対ユーロで高値から8%値上がりした。ドル高・原油安が附合している。物の値段は基本的には需給で決まる。米景気後退でガソリン需要が減るとの思惑が、「グルジア紛争」による供給不安を凌駕した。
 一方、米ポールソン財務長官は、米住宅金融公社、ファニーメイとフレディマックの赤字決算、株価暴落に対して、公的資金を投入しないと明言した。「国有化」以外命はもたないと見られているが、大統領選挙戦渦中でもあり国民の税金を使えないのであろう。
 株価は全てでないが、フレディマック株は3.89ドルドルまで暴落後、その後一息入れ現在5.60ドルである。ファニーメイ株は6.68ドルまで暴落、現在6.59ドルまで戻している。ベアスターンズはバーナンキが公的資金を投入して救済したが、米国では「彼はドーピング検査で失格だ」と烙印を押されたとWJS紙が紹介していた。自己責任意識が徹底している。
 北島康介選手は、スピード社の水着騒ぎが起こったとき、「泳ぐのは僕だ。水着でない。」との名言をはいた。そして昨日、北京オリンピック100 米平泳ぎで世界記録で金メダルをとった。どれほど多くの日本人に勇気を与えてくれたことか。彼の健闘に本当に感謝したい。
 8月9日号の英誌「エコノミスト」が「日本の経営者や政治家は、漫画、島耕作から学ぶべき余地が多い」と紹介した。閉塞感を振り払い、ニッポンがんばれのエールだろう。(了)

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武庫川図巻展:西宮神社会館(スケッチ&コメント)

2008-08-10 11:17:27 | スケッチ


武庫川図巻展:西宮神社会館

江嵜企画代表・Ken



 西宮文化協会の吉井貞俊会長が武庫川の河口からから上流までの
景色を65メートルの巻物にまとめたスケッチを西宮文化会館(0798-
33-0321)で8月9,10日の2日間展示するとご案内を戴いたので出かけた。
武庫川の水源は丹波篠山にある。三田盆地、宝塚、下流では尼崎と
西宮市の境界線となって大阪湾にそそぐ全長66キロの河川である。
 一口で河口から上流までとはいっても三田盆地を抜けると急に
山間部に入るから、御とし77歳にはとても見えない青春まっさかりの
吉井さんだが、西宮神社の前権宮司の「千日回峰」でもあるまいが、
スケッチをしては歩き、歩いては描くのはさぞかし大変だっただろうと
真面目に心配した次第である。
 吉井さんの話では武庫川のように川の堤防に松林が美しく続く
川は日本でも珍しいそうだ。堤防の決壊の原因になるという理由で
新しく松ノ木一本植えるのも厳しく禁止されていると聞いた。
 西宮文化協会の会員で画家の清水貞夫氏が、武庫川に架かっている
橋を下流から水源まで描かれたスケッチも会場に展示されている。
 今回の展覧会には、今年4月に他界された白髪一雄画伯の描かれた
比叡山スケッチの吉井さんの模写も展示されており見ごたえがあった。
 多くの吉井貞俊ファンが会場を訪れていたが、吉井さんは一人ひとりの
来訪者に親しく声をかけられ、会場の雰囲気を一層和やかにしていた。
 画面奥で熱心に説明される吉井さんの姿を入れてスケッチを
仕上げた次第である。
 会期が短いがお近くの方でもし時間が許せば是非お運びいただければ
ありがたい。(了)

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NY原油115ドル、ユーロ1.50ドル割れ、NYダウ302ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-09 08:37:10 | 経済学
NY原油〈WTI〉先物相場は、米国時間、8月8日前日比4%下げ、バレル115.20ドルで取引を終了した。ユーロが、対ドルで5 ヶ月来の安値まで値下がりし、1ユーロ=1.4997ドルで取引された。NY株式市場では、原油急落、ドル上昇にエンジンガかかり、NYダウは、前日比302ドル、2.4%高の11734ドルで取引を終了した。
WSJ紙のTatyana Shumsky記者は、「原油相場急落は、ドル相場が対ユーロで上げた結果である。ユーロの値下がりはヨーロッパ景気がこの先悪化していくが米国景気は最悪の状態を既に自分の目で確かめたからだ」と解説している。
ドル先安を見込んで先物で買っていた原油はじめ金、アルミ、銅その他非鉄金属の持ち高解消に走った。国際商品相場はドル建てで取引されている。ドルが目減りすればドル建ての値段を上げざるを得ない。ドル相場が値上がりすればその逆で、原油や金相場は値下がりする。NY金先物相場はトロイオンス12.90ドル下げ857ドルで取引された。
原油相場は、7月3日、終わり値で最高値のバレル145.29ドルを記録した。「スマートマネーはブルマーケットで売るものだ」と米カリフォルニアのNewWaveEnergy,プレジデント、ChristopherMennis氏は話したとShumsky記者は紹介している。
WSJ紙のDan Molinski記者は、「ユーロは原油相場が急落した結果値上がりした。一部のトレーダーが終日1ユーロ=1.50ドルの壁を破ろうと奮闘していたが、原油が5ドル以上の急落を見て1.50ドル割れを試したようだ」と説明している。
BrownBrothersHarriman,為替アナリストは、顧客レポートの中で、「ドルの値上がりは米国景気やマクロ経済改善が理由ではない。日本とヨーロッパの景気がリセッションに入ったという認識の劇的な変化が生まれたためだ」と書いているとMolinski記者は紹介した。
NY外国為替市場で、8月8日、1ユーロ=1.5004ドル、1ドル=110.22円で取り引きされた。ドルは英国、スイス通貨でも値上がりし、1英ポンド=1.9199ドル、1ドル=1.0814スイスフランで取引され、原油下落から豪州ドル、カナダドルが対ドルで値下がりした。
NY株式市場で、NYダウは、前日比302ドル、2.6%高、11734ドルで取引を終了した。ハイテク株指数のナスダックは前日比2.48%高、S&P500種平均も2.39% 値上がりした。
WSJ紙のPeter A.Mckay記者は、「ローラーコースターに乗ったようなドル上昇を受けて、原油価格と米株価が劇的な転換局面にある」と記事冒頭で書いた。
住宅関連銘柄のHomeDepot7.7%、航空機メーカーBoeing4.9%それぞれ上げ、空運、海運など原油値上がりの恩恵を受ける銘柄の株価が値上がりした。一方、エクソンモービル、アルコア株は値下がりした。住宅金融公社ファニーメイは、4~6月決算で23億ドル(約2500億円)赤字発表の後一時8.10ドルまで急落、9%下げ、9.05ドルで取引を終了した。
シカゴ、Optionmonster、トレーダーJonNajarian氏は「過去4年原油上昇の過程と逆現象が7月初めから起こっているに過ぎない。世界経済の長期展望は依然不透明である。ベアマーケットであることには変わらない」と話したとMckay記者は紹介している。
2008年8月8日、午後8時、北京でオリンピックが始まった。中国では八の数字は末広がりを意味し縁起がいいとされる。「好事魔多し」の言葉も頭に入れて頑張りたい。(了)

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NY原油バレル120ドル、米金融不安再燃、NYダウ224ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-08 10:34:36 | 経済学
3日連続で下げていたNY原油〈WTI〉先物相場が、8月8日、一時前日比2%上げ、121.78ドルまで上げたあと、120.02ドルで取引を終了した。カスピ海バクーからトルコ・シーハンへつなぐパイプラインが5週間止まるとの情報を受けて供給不安が背景にあると今朝のWSJ紙は解説している。
原油相場のこのところの急落で、余剰資金が原油はじめ商品相場から株式へ流れたとはやしていた。その舌の根も乾かぬ8月8日、NY株式市場では、世界最大の保険会社AIG株が三期連続赤字発表のあと売られ前日比18%値下がりした。NYダウは前日比224ドル、1.9%下げ、11,431ドルで取引を終了した。
AIG株の大幅下げは、住宅ローン会社に対する損失補てんが背景にある。サブプライムローン問題の解決には時間がかかると再三指摘されている。しかし、あらためてAIGの決算が発表されると恐怖感から売りが殺到する。アメリカンエクスプレスがクレデットトラブル多発を嫌気して前日比4.2%値下がりしたこともNYダウを引き下げた。
NYダウ下落には、ウオルマート株が8月の売り上げ減予測で前日比6.3%値下がりしたことも影響した。米労働省が、失業保険申請件数が6年ぶりの高い水準まで上昇したことが米チエーンストア業績悪化懸念を生んだようだ。
NY外国為替市場では、ドルが対ユーロ、対円共に買われ、1ユーロ=1.5322ドル、1ドル=109.41円で取引された。ユーロ売りにはECB(欧州中央銀行)、イングランド銀行が、それぞれ4.25%、5.0%と据え置きを決めたことが一方的なドル売りの流れを抑えている。
英国が政策金利据え置きを決めた背景には7月の英国住宅価格が過去最大幅で下げたという発表も影響している。英ポンドは1.9429ドルで取引された。米ドルはアメリカの北の隣国カナダドルでも値上がりして、1ドル=1.0525カナダドルで取引された。南の隣国メキシコペソも1ドル=9.9900ペソへ対ドルで値下がりした。
米国経済は依然として悪い。ところがヨーロッパと比べればベターだという認識が出てきているとFXSolutinsアナリスト、Joseph Trevisani氏のコメントをWSJ紙は紹介した。
ECBのトリシェ総裁が、会合の後の記者会見で、賃金上昇圧力が高まっているとしてインフレ懸念を繰り返し指摘したが、「金融不安がヨーロッパにおける成長リスクになるかももしれない」と発言したことがユーロ売りを連想したと今朝のWSJ紙は解説している。
近くの喫茶店にほぼ日参している。ところが為替も金利も話題にまず出てこない。日本はほぼ100%資源を外国から輸入している。多くの商品が外貨建てだから為替レートがドルに対してもユーロに対しても安くなればそのまま生活にはねかえってくる。その実感が日本人にまるで欠落している。そういう教育を子供の頃から受けていないからだろうと想像する。
株式市場の話などは当然出てこない。年金の話は出る。経済の話はよくわからないという人も結構多い。その点一国の総理大臣と同じだから驚くべきことでないかもしれない。経済の話が分からなくとも首相が務まる。日本はまだゆとりがあると思い込んでいるのだろう。
経済とからだは共通点が多い。自分だけは病気にならないと思っている。経済も自分にかかわりない話と思っている人が多い。原油、為替、金利の3点セットに注目して欲しい。(了)

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