ここのところ通勤経路で道路工事が行なわれており、ヘルメット被ったおじさん達が朝早くから作業をし、また交通整理のため紅白の旗を振っている。
僕と同い年くらいの人もいるようだが、排気ガスもあるしずーっと立ちっ放しだし、きっと大変なことだろう。
「上から目線」ながら、彼らがいなければ工事も進まないし、通勤も不便なまま。
その他たとえば、ゴミ回収の人、宅配のお兄さん、掃除のおばさん、コンビニのお姉さん、さらには原発事故の事後処理の人たち、等々。彼ら/彼女らがいるおかげで、少なくとも僕は、快適な生活を送ることができている。
…こうして考えていくと、周りのすべての人たちが「寄ってたかって」僕のために尽くしてくれているのだとも言える(大げさだけど)。
もちろん当人たちにはそんな意識ないだろうし、回り回って僕も何かしら彼らの役に立っているはずなので〈お互いさま〉なのであるが、何ともありがたいこと。
だから、道路工事で交通整理しているおじさんには軽く会釈くらいしても、コンビニのお姉さんには挨拶くらいしても〈バチ〉は当たらない、はず。
そうそう、アメリカ元国務長官のコリン・パウエル氏が『「ありがとう」と言わない人は“必ず失う”』旨のことを自著で書いているそうだ。長官時代の、駐車場係とのやりとりの中から得た教訓の話。偉くなっても「下々の人たち」にありがとうを言わないとツケが回ってくるよ、というこれまたいい内容。