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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

総括・日本代表

2006-07-09 10:38:21 | サッカー
 ワールドカップも残すは決勝戦のみ。優勝アルゼンチン、準優勝ポルトガル、3位ブラジルと予想していたが、しっかり外れてしまった。決勝を〈イタリア対フランス〉と予想していた人は、そういないのではないか。

 さて日本代表。まるで甲子園初出場校のような凡ミスを繰り返していたのは、本当に情けなかった。いいゲームをして負けるのは納得が行くとしても、ふがいない場面ばかり印象に残っている。
 とは言え、ベスト8に終わったブラジルやイングランドでも「情けない!」という意見は噴出しているのだろう。決勝トーナメントに出るかどうかで勝負している某国と比較するのも気の毒だが、その国にはその国なりのレベルで、厳しい国民の目があるに違いない。
 「よくやった!」と言われるのは、準決勝に進んだ4チームのほか、ウクライナやオーストラリアなど、ごく限られた国だけだろう。その他は「何やってんだ!」と非難されているに違いない。

 今回のふがいない日本代表を見て、やはりJリーグから変えていかないといけない気がする。いきなり世界レベルに引き上げるのは無理だとしても、簡単なシュートをフカしたり、マークすべきところをサボったりしていたならば、サポーターとして、厳しいブーイングを浴びせざるを得ない。それが、ひいては強い日本代表を育てることになるだろうから。
 これは何も、サッカー選手に限らない。プロとしてお金をもらっている以上、僕ら社会人も、その収入に見合うだけ(あるいはそれ以上)の仕事はしないといけない。当たり前のことだけど、顧客や上司、他部門からのキビしい叱責に、応えて行かなければならない。それがこの国の、「プロ意識」を育てることになるのだろうと思う。

 ちと話が大きくなりすぎた。
 あす未明の決勝は、若さと勢いのあるイタリアの勝利だと予想しているが、はてさて。いずれにしても、いい試合になることを期待したい。

 ところで、日本には合気道をはじめ凄い武道の歴史がある。体は小さくても最大の力を引き出す方法を知っている古武術・甲野善紀さんたちの技法を取り入れたら、かなりいいものになると思うのだがどうだろう。武道独特の身のこなし方というのは外国人にはそう簡単にマネできるものではないから、これはいい作戦だと思うのだが。
 川淵キャプテン、是非ご検討のほど。
 ついでにもう一つ。もう何百試合と観てはいるが、細かいところ、自分でもよくわかっていないのではないかと思う。プロの解説者による『サッカーの見方』とでもいった番組をやってくれると、日本人の目も肥えると思うのだが。

(冒頭の写真は、2月18日の静岡エコパ〈対フィンランド戦〉にて)

P.S. 中田ヒデ、長い間お疲れさまでした。

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