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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

勉強は寄り道しながら

2007-01-21 09:10:44 | エッセイ
 センター試験が始まったそうだ(僕らのころは「共通一次試験」と言った)。けさの新聞にも、国語などの問題と解答が載っていて、昔なら、少しやってみようか、という気になったが、すっかり忘れてしまって今じゃとても歯が立たない。

 受験生は問題の解き方や答を覚えるのに精一杯だろうが、是非覚えておいてほしいことがある。(まあ、受験生でなくてもいいのだが)
 それは、関係すること、派生することも調べる、ということ。

 国語なら、習った諺を英語にするとどうなるか、など。たとえば、「苦あれば楽あり」は“No pain, no gain.”となる。(余談だが、これは映画『スーパーマンⅢ』中、クラーク・ケントがジムでトレーニングしている場面で出てきた)
 数学なら、「半径r」とか円周上の「点P」とかいうけれど、rは半径を意味する英語“radius”、Pは“point”の頭文字であること、など。
 物理なら、運動方程式「F=ma」というのをやるけれども、それぞれForce, mass, accelerationの略であること、など。(Forceはもちろん、『スターウォーズ』でおなじみ)
 化学なら、ヒドロキシル基-OHは、水素Hydroと酸素Oxyの合成語であること、など。
 地理なら、フランスを「仏」、ドイツを「独」と書くように、各国名の漢字表記を調べること、など。たとえば、ベルギーは「白」、メキシコは「墨」となり、日本vsブラジルは「日伯」となる。
 (ちと英語に偏りすぎたか)

 こういうことやっていると、理科で使う「dℓ」の「d(デシ)」と12月Decemberの「Dec」と、関係のあることなんかがわかってくる。
 ついでに言うと、「ぶんし」というのは、国語・数学・理科・社会・英語では、それぞれ別の意味になる。(答は次回にでも)

 試験にはまったく役に立たないかもしれない。でも何かと何かを関連付けて考えるという訓練は、きっといいはず。社会に出たら、単純な足し算・掛け算の世界ではなくなり、全然関係なさそうなところの知識も必要になるのだから。
 とっぴな所からポンと発想が出てくるような奴がたまにいると、「こいつ頭いいなあ」と思うことがある。そういう奴らに、負けないためにも。

 でもこんなこと、学校じゃ教えてくれないだろうなあ。
 
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