日本の教育界には、思考力ー意味論を育成する「場」が存在しません。
「事実学」しかない文部科学省には、哲学(意味論・本質学)を理解する人間がいません。
1976年に創設した白樺教育館のソクラテス教室(旧称ー「我孫子児童教室」)では、高校生以上を対象に広義の哲学の授業を1990年からつづけています。
ご参考までに、以下にその簡単な案内を載せます。
高校生・大学生(一般)
曜日 土曜日 時間 4時~7時
◎高校・大学(一般)クラスは思考力(読解・論説文・対話力)の育成です.
国語の授業の読解レベルでは、ただの国語力しかつきません。哲学的な文書の読解をしますが、古典は、表層的な「まとめ」をしようとしても歯が立ちません。自分自身の具体的経験に照らして読み込み、腑に落ちるまで詰めていく練習をします。頭を全開にする経験はやってみると大きな喜びが得られます。また、毎回、感想―質問―意見を述べ合いますが、言葉ゲームとしての「ディベート」ではなく、「何がほんとうなのか?」を目がけての思考力の訓練は、学的、生活世界の双方(正しくは、学的世界は生活世界の中につくられるものですが)に充実をもたらします。
浪人生には「予備校の授業が簡単に感じられる!」という副産物もあります。
一般成人や専門学校生も参加できます。
なお、意味論としての真の哲学の発祥は、ソクラテスが弁論術(ディベート)の方法を批判し、弁論家としてのソフィストたちと闘い、言語をゲームとしてではなく、善・美のイデアを目がけて使用したところに始まります。
2005.4.8 武田康弘
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