思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

「チャンコロの首を切るとどんな音がするかわかるか?」元・特攻隊員の話

2005-04-12 | その他

11日の東京新聞・朝刊に、二人の元・特攻隊員の話が載っていますので、一部をご紹介します。1920年生まれの斉藤一好さんと1926年生まれの信太正道氏のお二人です。


海兵隊の教育では、「脱亜入欧」が貫かれていた。戦争をしながらも、米英には敬意を抱いた。裏返しにアジア人には、潜在的な蔑視の意識が強かった。(斉藤氏)
子ども時代の銭湯で、帰還兵の人が、「チャンコロ(中国人)の首を切るとどんな音がするか、分かるか」と言い、手ぬぐいをパンとはたいた。その音を聞き、このおじさんは英雄だと疑いもなく思った。(信太氏)

戦前も現在と同様に大不況の後、一気に軍国化していった。生活の不安定さは、特定の政治方向に引っ張られる条件になる。おぼれる者はわらをもつかむ、という心境なのだ。理解しがたいのは、戦前の誤りに対する指摘が「自虐史観」になるという考えだ。海軍の中にすら日中戦争批判はあった。反省すべきことは反省してこそ、自分の祖国は誇れる。愛国心は押し付けるものではない。(斉藤氏)

時が経つにつれ、物事を美化したがるのは、お上の情報を信じたがることと併せ、日本人の悪い癖だ。水に流すという言葉に日本人はイチコロだ。一億総ざんげでおしまい。 この60年間で日本人は何も学べなかったのではないか。(信太氏)


20世紀は未曾有の戦争の時代でした。全世界で5000万人以上が犠牲になりました。そのうち私たち日本人が殺害した外国人の数は2500万人です。つらく苦しいこの事実をしっかりと見据えること。そこからしか未来を開くことはできないと思います。(武田康弘)

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