歴史的に天皇家には耐えざる闘い=対立がありましたが、「大正」以降に限っても、皇室には確執が絶えないそうです。
その主たる原因は、「宗教儀式」にあるとのこと。
今日の東京新聞20面の記事=「祭祀の宗教性が生む確執」の記事には、確執―対立の様相が具体的に紹介されています。
結論は、「神々に向かって祈る宮中祭祀がつづけられる限り、そこには必ず宗教的な要素が伴う。それは往々にして、皇室の内部における対立を生み出す原因になる」ということです。
昨日のブログー「靖国・歴史認識問題は国内問題です」―の最後にも書きましたが、宗教儀式を執り行う中心者を「元首」にするという自民党の憲法改正案は、宗教と政治を一致させようとするもので、近代市民社会の原理そのものを否定する思想です。
2005・4・17 武田康弘