「大人は、大人の意志で生んだ子どもを、自己決定のできる主体的な人間に育てる義務があるのです。子ども自身がどう判断するか?を大人が決めることはできません。これは人間の生の原理です。実存は本質に先立つ。」(11月28日のブログの結語)
に対して、hirominさんからのコメントがありましたが、これはとても大事な指摘だと思いますので、記事にします。
[ hiromin ] [2006/11/30 00:12]
このブログの特に最後の三行、本当に大切なことだと思います。これが、あたりまえのことなんだと思うんです。
でも実際、今の社会の中には、子供たちの心のありのままや行動を親や身近な大人たちが規制してしまっていて、それに耐えられなくなった純粋な子供たちにあらわれた変化を、「子供がおかしい」と勘違いをしているケースが蔓延しているのが現状だと思います。
子供がおかしいんじゃない、大人がおかしいんじゃないでしょうか。でも、少しづつではありますが、私のまわりのお母さんたち(大人たち)が、そのことに気がつきつつあり、よきもの、本当のことを追求していこうという心(本能)をなくしていないのだと、ここ最近私は感じることができました。
これは私自身にとってもとてもうれしいことでもあり、自分の成長にもつながります。このような生き方は、人間にとってをこの上ない幸福な人生をもたらすのではないでしょうか・・・
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[ タケセン ] [2006/11/30 08:13]
hirominさん、コメントありがとう。
「子供がおかしい」と勘違いをしているケースが蔓延しているのが現状だと思います。」
ほんとうに、まったくその通りです。
「私のまわりのお母さんたち(大人たち)が、そのことに気がつきつつあり、よきもの、本当のことを追求していこうという心(本能)をなくしていないのだと、ここ最近私は感じることができました。」
素晴らしい!ことです。hirominさんの努力の成果ですね。「よきのもを追求していこうという〈本能〉」、という言い方、見事な哲学だと思い、感心しました。
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こういう見方とは正反対な主張を掲げる本がでました。安倍首相のブレーンである八木秀次の新著です。『公教育再生「正常化」のために国民が知っておくべきこと』という題名からして、何を一人でいきがっているの!?という妄想本ですが、国家権力を傘にしているわけで、笑ってすますわけにはいきません。以下に出版社・著者からの内容紹介を載せますので、みなで、徹底的に批判していきましょう!!
hirominさんの上記のコメントは、子どたちの問題を政治的・イデオロギー的に利用して、国家主義・ウヨク思想を流布するために使う八木秀次(安倍首相のブレーン)の新著>への批判にもなっていると思います。
この新著『公教育再生「正常化」のために国民が知っておくべきこと』の紹介記事を以下にコピーします。
出版社/著者からの内容紹介
『昨今、いじめを苦にした子供たちの自殺、高校での必修科目履修漏れの問題が世間を賑わせている。いじめ自殺について著者は、短期的な対策としては報道のあり方の見直しを主張すると同時に、
根本的な要因として、(1)「自由」「個性」ばかりが尊重され、道徳教育が軽視されてきた、(2)日本人の精神が弱くなっていること、などを問題視する。
そして履修漏れの問題の背景には、教育現場の遵法意識の低さがあると指摘する。学習指導要領に規定されている国旗・国歌の指導義務が果たされていなかったり、勤務時間中の組合活動や教職員の政治的活動という違法行為が横行しているのも同じ理由だ。
そこには日教組(日本教職員組合)や全教(全日本教職員組合)という左派系の教職員組合の存在がある。この両者と教育委員会が裏でがっちりと手を握っているのが我が国の教育界の実態であり、この構造を変えなければ我が国の教育は正常化しない。
公教育再生のための緊急提言。』
保守主義のイデオロギーを先行させると、ここまで滅茶苦茶な話になるという見本!?ですが、こんな人が安倍首相のブレーンです。「国家主義者以外は非国民という国」が着々とつくられようとしています。なんとも不気味な世の中です。私は、こどもたちのために、このようなイデオローグ・政治権力者を絶対に許しません。
(※写真は、23日、白樺教育館で)
武田康弘