親米右派の安倍内閣の中から、「ブッシュのイラク開戦は間違いだった」とする防衛大臣の発言が出でいますが、これを民主党のように閣内不一致として批判するのでは全く話になりません。
もっとはるかに大きなスケールで、タカ派安倍内閣を弱体化させる絶好のチャンスとして生かさなければならないはずです。
防衛大臣の発言を重みのあるものとして積極的に取り上げ、安倍内閣の好戦思想―アメリカ軍との軍事的一体化路線を鮮明にするのです。
「ベ平連」(ベトナムに平和を!市民連合)以来30数年ぶりの大反戦運動を盛り上げるための先導役を久間防衛大臣の発言に担わせることは、市民運動の隆盛と安倍内閣弱体化の二つの効果をもたらします。
あらゆる分野で急速に進む国家統制により、今わが国は極めて危険な状態にありますが、これにストップをかける市民的な公共運動を展開するチャンスとして、こういう政府要人の発言を積極的に取り上げることが大切です。民主党は一体何をしているのでしょうか?良識ある市民は積極的に反戦の声をあげ、若者たちに範を示すことが必要です。
学校で、地域で、良識ある大人は公共的な発言と行動をする義務があると思います。反戦の思想と行動がない社会は極めて不健全で、危険です。
武田康弘