思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

他者性とは、悦びをもたらすもの

2007-09-22 | 恋知(哲学)

違うからこそ互いが必要、違うからこそ惹かれ合う、「他者性」とは深く大きな悦びをもたらすもの。

例えばそれは、男と女の関係をみれば誰でもすぐに分かります。男と女は大きく違う、だからこそ嬉しく愉しく悦ばしい関係になれるわけです。
ほんらい、「違う」ものには強く魅かれるのです。
何か不自然は意図が働かなければ、違いは面白いのです。男性にとっては、女性のもつ女性性には強く魅了されますが、女性が女性性に興奮することはありません。逆もまた同じです。

「違い」はほんらい魅力的なもの、それが敵対や排除になるのは、不健康な心、弱い心
がもたらすものです。
同質者だけで固まるのは、目先の狭い損得勘定で生きる人間に共通のエゴです。
既得権を維持し、精神的な淀みと甘えの世界で生きようとすると、もっともらしい理屈つけて他者を排除することになります。そのような不健全な言動とともに生きる人はやグループは後を絶ちませんが、彼らの人生は永遠に不幸です。幸福を言い・求めながら、けっして幸福にはなれません。

「他者性」とは、ほんらい魅力ある世界です。特定の価値意識やイデオロギーに染め上げられていなければ、面白いものです。「尊重しなければならぬ」という要請ではなく、自然で柔らかい心でいれば、そこに引きつけられるもの。
違うからこそ惹かれ合うのです。健康な精神ならば。


武田康弘



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