思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

国技―日本の伝統!?-集団暴行の大相撲―異なる者への制裁・排除

2007-09-26 | 社会思想

朝昇竜への相撲協会と全マスコミをあげてのバッシングー「ズル休み」に対する処刑にうんざりしていましたー
―なんでこうもわが民族は、個人の不祥事に対する寛容がなく、組織・団体の傲慢に対しては卑屈・テイタラクなのか、と。
個人に対する「うるささ」に関しては世界一、権力に対する卑屈・屈服に関しても世界一、のような気がします。きちんと顔を出して意見を言える人は稀にしかいない、そういう能力を称揚し、鍛える思想と場がない、それが「私」がないわが日本の悲しき現実。

個人的なズルの問題ではなく、
今度はそれとは比較にならぬ次元の違う大問題です。何日間も集団で暴行を加え、17歳の新弟子を殺したのです。ビール瓶で頭を殴った親方も含めての話ですから、言語に絶しますが、そのようなシゴキは、死に至らしめない範囲ならば、日本の【国技】の中では当然のことであり、それがなければ強くなれないのだ、と元関脇の竜虎は、テレビで語っていました。

もしそれが伝統なら、そんな伝統はなくさなければいけません。こういう前時代的な思想と行動からいまだに抜けられない日本相撲協会とその関係者たちには、回心が必要です。殺されるような所に誰も入らない(新弟子はゼロの年もある)のは当然ですね。市民社会の常識を無視した狂ったおじさん・おじいさんの思想は、救いようがありません。それが日本の国技!?

亡くなった青年―斉藤俊さん(時太山)のご冥福を祈ります。


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