東京大学工学部の「学」の権威を支えとして、
経済産業省という「官」が実務的権力を行使し、
電力独占企業体の「財」が金で縛り、
自民党大物議員が「政」の権力世界を支配する。
という四者一体の「惰性態」が、長年にわたり愚かな(=知恵のない)エネルギー政策を進めてきたわけですが、当事者たちは、責任を取らないのでしょうか?
わたしは、先のブログにも書いた通り、「反省」し「謝罪」し「償い」をすることは、【民主的倫理】の基本だと確信しています。
中曽根康弘元首相は、原発の推進者であると同時に道徳教育を柱とする教育改革(孔子の「上下倫理」を学校教育で徹底させる)を熱心に進めた人としても有名ですが、
彼の言う道徳=上下倫理の教育では、「反省」し「謝罪」し「償い」をすることは必要ではないのでしょうか?
もしも、「エリート」族は、何かあっても一生安泰!?というのが道徳だというのであれば、道徳は廃止しなければいけませんね。
孔子思想=上下倫理から、実存思想=民主的倫理への転回が何より必要なのです。上位者は安泰という騙(だま)しの倫理は、社会を深部から腐らせます。
武田康弘