「天皇教」というイデオロギーが、「靖国神社」の思想と実践を生み、
「東大病」という精神の病が、「官僚主義」による日本支配を生みました。
このような精神風土のなかでは、人間は、個人として精神的に自立することが難しいのです。
集団の空気に従い、
決められている答えに従い、
権威・専門家に従う。
自分の感じ、思うところに付くことがなく、
自分の経験を基に、自分の頭で思考することがなく、
自分の力で判断する能力がない。
暗記に明け暮れ、
パターンを身に付け、
もんきり型の「正解」にしがみつく。
勉強の仕方も、
運動の仕方も、
遊び方も、みな同じ。
「集団同調主義」とは「天皇教」の別名です。
受験勝者=暗記とパターン知の持ち主を頭がよいと信じ、
客観的正解があると思い込み、
自分の「主観性の知」を鍛えることを知らない。
まるで自動人形。
「優秀な」(笑)機械。
昆虫!?
こういう今までの日本人の考え方=生き方をチェンジしなければ、わが国に明日はない。「情緒オンチ」には人間としての魅力がありません。
わたしは、ずっとそう確信してきました。
そういう意味で〈日本を変えたい〉と思ったのが、わたしの思索と実践の原点です。
1976年に独自の私塾を立ち上げて35年がたちました。
外なる価値に幻惑されず、
内的な生命の輝きを放ち、
「私」から立ち昇るエロースを生み、
悦びと愉しみの多い豊かな人生を創造する。
それがほんらいの人間の生であるはずです。
武田康弘