テレビを見ていて、妻が言いました。
「石原って、ほんとに気が小さい男よね。
権力使って振威るのが生きがいのお年寄り。口尖らせて(笑)。
都民の「権力」を自分のものだと思ってるんだから、イヤな男!
なんで東京都が尖閣買えるの!?国と国の問題なのに、バカよね。」
まあ、ほんとにその通りです。
でも、小心からですが威張り散らし、差別や侮蔑発言を繰り返し、国際摩擦を引き起こす言動をする人間を東京都知事にしているのは都民なのですから、市民がもっと人権感覚を磨き、良識ある総合判断ができるようにならないといけません。
そういえば、親父さんと同じ尖り顔で虚勢を張り、自己反省はなく他者批判だけが得意な息子さんは、自民党総裁選に出馬するようです。
かつての石橋湛山(哲学者・経済学者・ジャーナリスト・55代総理大臣)のような優れた人物がなかなかでないのは、【哲学すること】を排除して集団同調を促す「天皇制的精神風土」を変えられないからでしょう。
何よりも一番大切なのは、個人=「私」がしっかりすることです。他者の顔色を伺うのではなく、「私」の深い納得を目がけることで普遍性(一般性ではありません)を生み出そうとする努力です。
それがほんらいの「哲学する」です。
武田康弘