思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

元号のもつ恐ろしさ

2019-04-06 | 社会思想

  満州事変による中国侵略から対米戦争まで続く14年間の戦争の時代。それは天皇を神とし日本国の主権者とした時代でした。この人類史上最大の戦争で、日本は「ポツダム宣言」を受諾し、無条件降伏しました。 敗戦後は、主権者を国民とする新憲法へと大転換を遂げ、天皇は「人間宣言」をし、天皇現人神の思想を否定しました。国の形が根本的に変わりました。戦後の荒廃から朝鮮戦争による特需をきっかけに高度成長への道を走り復興し、最後はバブルに浮かれて大騒ぎとなりました。

 

 恐ろしいまでに異なる時代でしたが、なんとこれを「昭和時代」と一まとめとしてしまうのが元号のもつ恐ろしさで、味噌も糞も一緒です。これほどデタラメな話はないでしょう。裕仁の【退位すらしない】という驚くべき行為(恐るべき戦略)により、敗戦前も敗戦後も同じ「昭和時代」とされたのです。

 
明治時代、大正時代、昭和時代、平成時代、で、2019年5月1日からは令和時代、なんのことか。

このような極めて人為的な区分(天皇教という国家宗教に基づく)をし、時間の流れを切断し「実体化」してしまい、それを怪しまない。なんとも愚かで恐ろしい詐術であり、深い洗脳です。

 

 わたしたち日本人はいつになったら目が覚めるのでしょうか。世界暦(西暦)で表記すべきなのは、理の当然です。

 

 

 

武田康弘

 

コメント (3)
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