レコード芸術―6月号の『名盤鑑定団』では、ベートーベンの交響曲4番を取り上げていました。
発売時に私が感動し、レポートしたクレンペラー指揮・ウィーンフィルー1968年のライブCDを絶賛していて、わが意を得たり!です。
ただし、30年以上前より、私が20世紀最大の指揮者と信じて疑わないクレンペラーの評価があまりにも遅すぎますね~~。
この6月号では、このCD冒頭(8枚組みの2枚目)に入っているベートーベンのコリオラン序曲を「これほどの演奏はもう現れない」と結論づけていますが、聴けば誰でもそう思わざるを得ない巨大で深い世界です。比較を絶した恐ろしく大きな音楽ですが、一つひとつの楽器(フレーズ)はこれ以上ないほど明瞭に語り、歌っています。
ついでに、よい音でCDを聴きたい人への朗報です。
CDやDVDディスクのクリーナー&コーティング液ですが、ナノテックシステムズの「INTRON PROTECT 8500」です。
この液を少量吹き付けて磨くと、溶け込んでいる有機誘導体と銀微粒子で盤面がコーティングされるとのことです。
その結果、汚れ・雑味が減り、その分、音楽の音情報が増えます。
全体にクリアーになり、細かな音がよく聞こえ、安定します。長時間聴いていても、疲労感が少なく、気持ちがよいです。
刺が消え、音の押さえがきいて、正確に、しかも楽に音が出るようになります。
この手の製品は、過去にいくつか試しましたが、これほど大きな改善が得られたものは他にありませんでした。
CD二枚分くらいの出費で、優に100枚以上コーティング処理できそうですので、よい音でCDを聴きたい人には、とてもありがたい製品だと思います。
武田康弘