大学であっち行ったりこっち行ったりしながら、研究室に着くと、昨日読むはずだった林房雄の「浪曼主義の夢(リアリズムよ、さようなら!)」のコピーが目に入ったので、一気に読む。
「飽くまで浪曼主義である。浪曼主義こそ文学の本道である。」
いきなりこれだからな……。二頁目に載っていた「ライトインキ」(篠崎インキ製造株式会社)の宣伝コピー「天下一品!!一家一壜!!」とほとんどテンションが変わらないところがすごいな。あ、「ライトインキ」の文句は「大壜小壜……全国の文具店にあり」と続くから、なんとなくためらいが感じられるけど、林の文章は果てしなく盛り上がって行くのである。最後の文は、
「人類の永遠の夢は、かくして実現に近づいて行くのである。」
その「かくして」の意味分からんぞ……
私の日常は、こんな人の文章でも良いところを探すつもりで読む日々なのである。そういえば、私は、一見だめに見えるが実はすごい、という論法をとりがちだな……。これもロマン主義の一種かもしれないから気をつけた方がいいかもしれない。みんなもすごいと思ってるけど、実は更にすごいぜ、という論法もやってみたいものだ。内田樹と石川康宏の『若者よ、マルクスを読もう』を読んでそう思った次第である。
「飽くまで浪曼主義である。浪曼主義こそ文学の本道である。」
いきなりこれだからな……。二頁目に載っていた「ライトインキ」(篠崎インキ製造株式会社)の宣伝コピー「天下一品!!一家一壜!!」とほとんどテンションが変わらないところがすごいな。あ、「ライトインキ」の文句は「大壜小壜……全国の文具店にあり」と続くから、なんとなくためらいが感じられるけど、林の文章は果てしなく盛り上がって行くのである。最後の文は、
「人類の永遠の夢は、かくして実現に近づいて行くのである。」
その「かくして」の意味分からんぞ……
私の日常は、こんな人の文章でも良いところを探すつもりで読む日々なのである。そういえば、私は、一見だめに見えるが実はすごい、という論法をとりがちだな……。これもロマン主義の一種かもしれないから気をつけた方がいいかもしれない。みんなもすごいと思ってるけど、実は更にすごいぜ、という論法もやってみたいものだ。内田樹と石川康宏の『若者よ、マルクスを読もう』を読んでそう思った次第である。