★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

372小節

2012-05-15 23:35:34 | 音楽
若いブラームスの作曲した、ピアノ四重奏曲第1番はとんでもない名曲であるが、第4楽章の372小節の突然のpから暴走する様がすごい。わたくしの数少ないブラームス演奏体験を振り返ってみるに、ブラームスの曲というのは演奏していて、陥るつもりじゃなかった昂奮状態に、あろうことか演奏会本番でなってしまうことが多かった。案外ドビュッシーもそうだった。演奏者としてレベル以下だったからかもしれないが……。

反省して冷静になったところで、大森荘蔵のルイス・キャロル論を読んだ。