★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

フェイズⅣ

2017-02-06 23:47:06 | 映画


初めて観たが、ヒッチコックがダリ化したような作品ですごかった。この映画は、アリの演技がすごいと有名なのだが、確かに人間より自然な演技である。理由は、演技ではないからだ。

このレベルの演技になると、人間でそれが可能なのはマーロン・ブランドぐらいであろう。

テーマは、なんだろう、「猿の惑星」と同じで、植民地での革命への恐怖であろうか?蟻塚がなんだかトーテムポールみたいだし。

無論、この頃のプロレタリアートの反乱的なテーマの映画の欠点は、アリや猿よりも恐ろしい人間の姿を描けていないことであろう。歴史の必然として現れる強力な「ボス猿」――トランプや安倍を「ボス猿」として批判することのある種の困難とそれはつながっている。問題はいつも人間と動物ではなく、人間と人間である。

LPで和む

2017-02-06 01:12:26 | 音楽


クーベリック指揮、ウィーンフィルで、「新世界より」。1956年かな…
ウィーンフィルの太鼓、いつもかっこいいなあ、どるどるどるどるどるっ、でん、どるううううう……