
初めて観たが、ヒッチコックがダリ化したような作品ですごかった。この映画は、アリの演技がすごいと有名なのだが、確かに人間より自然な演技である。理由は、演技ではないからだ。
このレベルの演技になると、人間でそれが可能なのはマーロン・ブランドぐらいであろう。
テーマは、なんだろう、「猿の惑星」と同じで、植民地での革命への恐怖であろうか?蟻塚がなんだかトーテムポールみたいだし。
無論、この頃のプロレタリアートの反乱的なテーマの映画の欠点は、アリや猿よりも恐ろしい人間の姿を描けていないことであろう。歴史の必然として現れる強力な「ボス猿」――