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・海の向こうで裸体画が美術館から撤去じゃなんじゃというニュースがあったが、いやだねえ…。その点でいけば、若尾文子主演の「青空娘」なんて今見てもエロチックさがすごすぎて赤面ものの映画であるが、速やかに撤去しなければっ。
・高峰秀子様の映画も「わたくしに説教して」という欲望の強い男にとってはエロチックさ爆発なので、はやめに撤去しなくてはっ
・「瘋癲老人日記」は、もはやあれであるので、焚書坑儒しなくてはっ
・近代文学はだいだいマッチョなので弾圧しなくてはっ
・「君たちはどう生きるか」が漫画で流行っていたらしく、今度ちょっと扱わなきゃならなくなったので、池上彰のNHKで語ったテキストなんぞ参考に買ってみてしまったが……。コペル君はブルジョア男なので弾圧しなくてはっ。この中にカツ子さんというボーイッシュ(←差別的言辞なので弾圧しなくてはっ)のナイスガールがでてくるが、池上彰は、こういうのを出してエンタメにしようとしたのでは、とか解説しておったが、違うと思う。池上彰も弾圧しなくてはっ
・トランプの娘が美人だと一瞬思ってしまったので、わたくしを弾圧しなくてはっ
・「人間の皮を被った豚どもが」と、峠三吉はうたったが、大木正夫はそこを優しく歌わしていて、逆に怖かったわっ
・憲法九条は言論の自由の問題と不可分だということもわからんすっとこどっこいは、……こういうのはうまく教育できんな、難しい問題なので。確かに英霊崇拝から自由の問題に至る道もある。三島由紀夫みたく「英霊の声」を実際に聞いてみればよいのだ。きわめて自由な意見が出てくるとおもうぜ。それを描く勇気のなかった三島由紀夫はやっぱ不良少年から抜け出ることができなかったのであろう。というわけで、三島由紀夫は自分を撤去してしまった。
・「空っ風野郎」?だとかいう映画に三島がでてて、若尾さんと共演してた。三島のような坊ちゃんがあんなやくざ者をできるはずがなくて悲惨な演技だな、みたいな評論があるが、わたくしの見たところ、三島からにじみ出る不良のあれがよく表現されてて、ある意味いい映画だったな。案外、不良の皆さんはあんな感じでしょうが…。「憂国」とかの方が全然似合ってないんだわ、三島は…。この前見直したが、ひでえ映画だったな。わたくしは、自分の部屋からDVDを撤去したぞ。
・小田光雄の郊外論がどっかに撤去されて所在不明である。枕みたいに厚いからどこかにあるはずだ。