★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

ダントの解説から

2024-10-13 23:03:28 | 思想


ダントが物語り文と呼ぶのは、時間的に隔たった二つ以上の出来事(E1、E2)を考慮しながら、直接にはE1だけについて記述するような文のことである。具体的な例で言うと、たとえば結婚式の披露宴で媒酌人が新郎新婦を紹介する。 本日めでたく結婚の式をあげられたご両人が最初に出会ったのはかくかくの場所で、どこどこのテニスコートで、と。これはいまのダントの言い方でいうと物語り文の一例になる。


――黒田亘「時間と歴史」


テニスコートで出会うご両人の物語文はノーサンキュウ。皇室批判ではない。